木漏れ日のかくれんぼ
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幸子は小さな森の入口で立ち尽くしていた。
「こっちに来たはずなんだけどな…」
深い森にチラチラと視線を走らせ、次にスクランブルダッシュでボンゴレアジトから逃げ出した幼馴染みに思いを馳せる。
「ランボ君、どこ行っちゃったのかな?」
そう。幸子はランボを追ってここまで来たのだ。森へと走っていく後ろ姿を最後に、彼を見失ってしまった。
「でも…なんでこんな所に来たのかしら」
首を傾げる幸子。
この森の事は良く知っている。幼い頃から幸子達の遊び場所だったから。
この場所で泣いて笑って、たくさんの思い出を作ってきた。
「そういえば…ここって」
クスリと笑った幸子の懐かしい思い出とは――‥
‥――その日、母親の大切にしていた鏡を壊してしまった幸子は、大きな楠の木の袂で泣きじゃくっていた。
「うう…ぐすっ…」
巨木の袂にぽっかりと開いた空間で膝を抱え、嗚咽を洩らす。取り返しのつかない事をしてしまったのだという後悔と罪悪感が、幸子の小さな胸を締め付けていた。その時。
「にゃははー。幸子みーっけ!」
豪快な笑い声に顔を上げると、そこにいたのは…
「ランボ君…」
「なになに?かくれんぼか?ランボさん見つけたぞ」
「う、ひっく…」
ぶるぶると首を横に振る。
「なんで泣いてんだー幸子ー?」
「っく、お母さんの鏡を……壊し…ちゃったの」
「鏡ー?」
口に指を充てて、首を傾げるランボ。
何事か考えているようだったが、おもむろに幸子の腕をとった。
「行くぞー幸子」
「ランボ君…?」
「俺っちが幸子のママンに一緒に謝ってやるもんね!」
「…ホント?」
「ランボさん嘘つかなーい♪」
「…ランボ君と行く」
「にゃははー。ランボさんに任せなさい」
鼻をほじりながら豪語したランボは、端から見れば不真面目にも取れたが、その時の幸子にとっては何よりも頼もしく見えた。
「こっちに来たはずなんだけどな…」
深い森にチラチラと視線を走らせ、次にスクランブルダッシュでボンゴレアジトから逃げ出した幼馴染みに思いを馳せる。
「ランボ君、どこ行っちゃったのかな?」
そう。幸子はランボを追ってここまで来たのだ。森へと走っていく後ろ姿を最後に、彼を見失ってしまった。
「でも…なんでこんな所に来たのかしら」
首を傾げる幸子。
この森の事は良く知っている。幼い頃から幸子達の遊び場所だったから。
この場所で泣いて笑って、たくさんの思い出を作ってきた。
「そういえば…ここって」
クスリと笑った幸子の懐かしい思い出とは――‥
‥――その日、母親の大切にしていた鏡を壊してしまった幸子は、大きな楠の木の袂で泣きじゃくっていた。
「うう…ぐすっ…」
巨木の袂にぽっかりと開いた空間で膝を抱え、嗚咽を洩らす。取り返しのつかない事をしてしまったのだという後悔と罪悪感が、幸子の小さな胸を締め付けていた。その時。
「にゃははー。幸子みーっけ!」
豪快な笑い声に顔を上げると、そこにいたのは…
「ランボ君…」
「なになに?かくれんぼか?ランボさん見つけたぞ」
「う、ひっく…」
ぶるぶると首を横に振る。
「なんで泣いてんだー幸子ー?」
「っく、お母さんの鏡を……壊し…ちゃったの」
「鏡ー?」
口に指を充てて、首を傾げるランボ。
何事か考えているようだったが、おもむろに幸子の腕をとった。
「行くぞー幸子」
「ランボ君…?」
「俺っちが幸子のママンに一緒に謝ってやるもんね!」
「…ホント?」
「ランボさん嘘つかなーい♪」
「…ランボ君と行く」
「にゃははー。ランボさんに任せなさい」
鼻をほじりながら豪語したランボは、端から見れば不真面目にも取れたが、その時の幸子にとっては何よりも頼もしく見えた。