おれんじ
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「幸子!」
久しぶりにイタリアから日本へとやって来たディーノは、空港で出迎えた幸子の姿を認めると、人目もはばからず ぎゅっと抱きしめた。
「は、恥ずかしいよ、ディーノ。みんなが見てる…」
金髪の美形という、ただでさえ目立つ容姿の彼だ。そんなディーノに抱きしめられて、周囲の注目を集めないという方がおかしい。
「いいじゃねーか。ずっと離れていたんだから」
軽くたしなめるも、当のディーノは聞く耳など全く持たず、更に強く幸子を抱きしめ直した。
愛しい恋人と久しぶりに再会したのだ。スキンシップをはかるなと言う方がまず無理な話だ。
「会いたかったぜ、幸子」
耳許で囁かれ、更に太陽のようなディーノスマイルを受けてしまえばもう、幸子は何も言えなくなった。幸子とて、離れていた間の寂しさを一時でも早く埋めたいのだから。
「ボス、公衆の面前であんまり盛るなよ」
そんな2人の甘い再会に割って入ったのは、ディーノの部下であるロマーリオ。
「ロ、ロマーリオさん!?」
反射的に幸子はディーノから離れた。
名前も知らない その場にたまたま居合わせた人々ならともかく、よく知るロマーリオなら話は別だ。…こんな所見られるのは恥ずかしい。
「幸子、久しぶりだな」
「はい。また会えて嬉しいです」
笑顔で挨拶を返す幸子とは対照的に、ディーノは膨れっ面でそのブロンドの前髪を掻き上げた。
「いいとこだったのに…邪魔すんなよ」
「邪魔しなかったら今頃、ボスも幸子も猥褻罪でポリスに連行されてたぜ」
「っな、なんだよそれ!?」
「あははっ。ロマーリオさんの言う通りかもね」
幸子は思わず腹を抱えて笑ってしまった。
別れた時と変わらないやりとりは、恋人が今まさに隣にいる事を、幸子に実感させた。
「幸子、会って早々 ゴタゴタしちまって悪ィな」
「ううん。ロマーリオさんとディーノのやりとり、楽しくて好きだよ」
「幸子、ボスとのやりとりは端から見るよりずっと大変なんだぞ」
「へえ、そうなんだ」
「こらお前ら、何2人で仲良く話してんだよ」
「嫉妬か、ボス?」
「ふふふー。ディーノ可愛い♪」
「んだよ、幸子まで」
困った顔をしてカリカリと頭を掻くディーノ。
そんな仕草に思わず笑みを溢す幸子。
ああ、私 本当に今、ディーノと一緒にいるんだ…。
久しぶりにイタリアから日本へとやって来たディーノは、空港で出迎えた幸子の姿を認めると、人目もはばからず ぎゅっと抱きしめた。
「は、恥ずかしいよ、ディーノ。みんなが見てる…」
金髪の美形という、ただでさえ目立つ容姿の彼だ。そんなディーノに抱きしめられて、周囲の注目を集めないという方がおかしい。
「いいじゃねーか。ずっと離れていたんだから」
軽くたしなめるも、当のディーノは聞く耳など全く持たず、更に強く幸子を抱きしめ直した。
愛しい恋人と久しぶりに再会したのだ。スキンシップをはかるなと言う方がまず無理な話だ。
「会いたかったぜ、幸子」
耳許で囁かれ、更に太陽のようなディーノスマイルを受けてしまえばもう、幸子は何も言えなくなった。幸子とて、離れていた間の寂しさを一時でも早く埋めたいのだから。
「ボス、公衆の面前であんまり盛るなよ」
そんな2人の甘い再会に割って入ったのは、ディーノの部下であるロマーリオ。
「ロ、ロマーリオさん!?」
反射的に幸子はディーノから離れた。
名前も知らない その場にたまたま居合わせた人々ならともかく、よく知るロマーリオなら話は別だ。…こんな所見られるのは恥ずかしい。
「幸子、久しぶりだな」
「はい。また会えて嬉しいです」
笑顔で挨拶を返す幸子とは対照的に、ディーノは膨れっ面でそのブロンドの前髪を掻き上げた。
「いいとこだったのに…邪魔すんなよ」
「邪魔しなかったら今頃、ボスも幸子も猥褻罪でポリスに連行されてたぜ」
「っな、なんだよそれ!?」
「あははっ。ロマーリオさんの言う通りかもね」
幸子は思わず腹を抱えて笑ってしまった。
別れた時と変わらないやりとりは、恋人が今まさに隣にいる事を、幸子に実感させた。
「幸子、会って早々 ゴタゴタしちまって悪ィな」
「ううん。ロマーリオさんとディーノのやりとり、楽しくて好きだよ」
「幸子、ボスとのやりとりは端から見るよりずっと大変なんだぞ」
「へえ、そうなんだ」
「こらお前ら、何2人で仲良く話してんだよ」
「嫉妬か、ボス?」
「ふふふー。ディーノ可愛い♪」
「んだよ、幸子まで」
困った顔をしてカリカリと頭を掻くディーノ。
そんな仕草に思わず笑みを溢す幸子。
ああ、私 本当に今、ディーノと一緒にいるんだ…。
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