once again
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拾い上げた懐中時計の中に入っていた一枚の写真。
沢田によく似た男を囲んで立つ数人の中には、見覚えのある男の姿もあった。そして、穏やかな顔で写るデイモンの姿も。
「恭弥…」
肩に回された温かい腕の感触に顔を上げれば、ボンゴレギアを解いた学ラン姿の雲雀がそこにいた。
幸子の肩を抱きながら、雲雀は懐中時計の写真にゆっくりと視線を移した。
「幸子さん!」
沢田も近づいて来る。
「沢田君、これ……」
幸子から受け取った懐中時計を覗いた沢田は、なんともいえない表情をした。
「懐中時計に何があるんだツナ?」
リボーンが問う。
「昔の写真だ。Ⅰ世ファミリーとデイモンが一緒に写った写真が…」
「…初代ファミリーと……?」
クロームが声を上げた。骸や古里も沢田を注目した。写真に見入りながら沢田が続けた。
「デイモンの横に女の人も……。きれいな人だ…」
「リブか?」
とんっ、と沢田の肩に乗ったリボーンが懐中時計を覗き込む。
「…違うな。見たことのねー顔だな」
「フフ…美しいでしょう……エレナです」
ふいに聞こえた声の主は――‥
「デイモン!…まだ生きてる!」
叫んだクロームが、三叉槍をぎゅっと掴んだ。
一瞬びくっと震えた幸子の肩を、更に己に抱き寄せ密着させながら、雲雀はトンファーを構えようとした。
そんな両者を安心させるように、骸が口を挟んだ。
「心配ない。もう戦えるだけの炎を感じません」
骸の言う通り、霧のように消えつつある今のデイモンからは、先程のような禍々しい力は感じなかった。
「エレナ…我が生涯を照らす永遠の光…」
「それって…こ…恋人?で…でも、デイモンはリブさんを愛しているんじゃ…」
「どっちにしろ奇妙な写真だな」
頬を赤らめ混乱している沢田の肩で、リボーンは冷静に分析していた。
「あれほど嫌っていたⅠ世ファミリーとデイモンが笑ってるぞ。しかもそれをずっと大事に持ってるとはな」
リボーンの言葉がおかしかったのか、デイモンは一瞬だけ嘲笑を浮かべた。
「私とて最初からⅠ世に反旗を翻していたわけではない。私もエレナもあの頃のボンゴレファミリーを、何より愛していたのだから」
デイモンがゆっくりと口を開き、全てを語り始めた。
「聞かせてあげましょう。私は貴族だった」
沢田によく似た男を囲んで立つ数人の中には、見覚えのある男の姿もあった。そして、穏やかな顔で写るデイモンの姿も。
「恭弥…」
肩に回された温かい腕の感触に顔を上げれば、ボンゴレギアを解いた学ラン姿の雲雀がそこにいた。
幸子の肩を抱きながら、雲雀は懐中時計の写真にゆっくりと視線を移した。
「幸子さん!」
沢田も近づいて来る。
「沢田君、これ……」
幸子から受け取った懐中時計を覗いた沢田は、なんともいえない表情をした。
「懐中時計に何があるんだツナ?」
リボーンが問う。
「昔の写真だ。Ⅰ世ファミリーとデイモンが一緒に写った写真が…」
「…初代ファミリーと……?」
クロームが声を上げた。骸や古里も沢田を注目した。写真に見入りながら沢田が続けた。
「デイモンの横に女の人も……。きれいな人だ…」
「リブか?」
とんっ、と沢田の肩に乗ったリボーンが懐中時計を覗き込む。
「…違うな。見たことのねー顔だな」
「フフ…美しいでしょう……エレナです」
ふいに聞こえた声の主は――‥
「デイモン!…まだ生きてる!」
叫んだクロームが、三叉槍をぎゅっと掴んだ。
一瞬びくっと震えた幸子の肩を、更に己に抱き寄せ密着させながら、雲雀はトンファーを構えようとした。
そんな両者を安心させるように、骸が口を挟んだ。
「心配ない。もう戦えるだけの炎を感じません」
骸の言う通り、霧のように消えつつある今のデイモンからは、先程のような禍々しい力は感じなかった。
「エレナ…我が生涯を照らす永遠の光…」
「それって…こ…恋人?で…でも、デイモンはリブさんを愛しているんじゃ…」
「どっちにしろ奇妙な写真だな」
頬を赤らめ混乱している沢田の肩で、リボーンは冷静に分析していた。
「あれほど嫌っていたⅠ世ファミリーとデイモンが笑ってるぞ。しかもそれをずっと大事に持ってるとはな」
リボーンの言葉がおかしかったのか、デイモンは一瞬だけ嘲笑を浮かべた。
「私とて最初からⅠ世に反旗を翻していたわけではない。私もエレナもあの頃のボンゴレファミリーを、何より愛していたのだから」
デイモンがゆっくりと口を開き、全てを語り始めた。
「聞かせてあげましょう。私は貴族だった」