決着!
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追いつめられたデイモンは最後の賭けに出たのだ。
「ヌフフフ。とうとう見せる時が来たようだ。私のとっておきを!!」
その言葉に雲雀は抱いていた幸子を離した。
「恭弥…?」
「ここにいて」
今のデイモンからは、牢獄からやって来た時と同じ炎を感じる。それが示すものなど、ひとつしかない。
そして超直感を持つ沢田もまた、雲雀と同じ事を感じたようだ。
「情けないな、デイモン。また異空間へ通じる炎の穴をつくり、爆風に紛れて逃げるつもりだろう」
「いい感度だ」
言い当てられたデイモンは、なぜか余裕の笑みを浮かべ続ける。
「その通りですよ。この偉大なる炎には大空や大地をも凌ぐ素晴らしい力がある。第8の属性の炎にはな」
「第8の属性!?」
『D・スペード、それ以上語ることは許さぬ』
沢田の質問を遮るように、復讐者がたしなめた。
『第8の属性の炎には大いなる責任が伴うのだ』
「まあ、いいでしょう。今はここから去ることさえできれば」
「逃がさないよ」
雲雀はゆっくりとトンファーを構えた。
決着をつけると決めたのだ。おめおめと逃す訳にはいかない。
デイモンが憎しみのまなざしで雲雀を一瞥した。
「ヌフフ。雲雀恭弥」
「今更のこのこと逃げ出すつもりかい?」
「私は逃避を恥じてなどいない」
そうだ。長い年月 ボンゴレを監視し続けてこれたのは、一時の恥辱や名誉にほだされてくだらぬ"死"を選ばなかったからだ。
生きる為なら術士としての禁忌も犯した。
己の肉体への執着もとうの昔に捨てさった。
ここまでデイモンが生き延びてこれたのは、己の肉体を捨てて他人に憑依し、それを繰り返すことで精神の器を移し変えながら時代を越えて来たからであった。
「そこまでするに足る崇高な指命が私にはあるのだ」
お前達には知る由もないだろうが。
「私は進化する。次に会う時は今の何倍も強くなっているだろう。その時がお前達の最期だ」
第8の属性の炎で空間を歪めながら、デイモンは同じように口許を歪めた。
「何度も言わせないでくれる?逃がすつもりはない。君はここで咬み殺す」
雲雀がダッと地を蹴る。
しかしそれより早く、デイモンを押さえつけるものがあった。
沢田の放つ、古里の大地属性の重力である。
「ヌオオ!!」
地を軋ませる程の重力がデイモンをその場にひれ伏させた。
「覚悟しろデイモン!」
動くことの出来ないデイモンは、まさに絶体絶命であった。しかし反撃する事すら叶わぬデイモンを見て、沢田は考えを変えた。
「大人しく捕まって罪を償ってもらう」
私を捕まえるだと!!
罪を償わせるだと…!!
その屈辱感がデイモンに腹を括らせた。
第8の属性の炎で歪めた空間を消し、自らの内側に炎を燃やし始める。
「私を引き止めた事を後悔しなさい」
渾身の力で大地の重力を破るようにデイモンは立ち上がった。
「ヌフフフ。とうとう見せる時が来たようだ。私のとっておきを!!」
その言葉に雲雀は抱いていた幸子を離した。
「恭弥…?」
「ここにいて」
今のデイモンからは、牢獄からやって来た時と同じ炎を感じる。それが示すものなど、ひとつしかない。
そして超直感を持つ沢田もまた、雲雀と同じ事を感じたようだ。
「情けないな、デイモン。また異空間へ通じる炎の穴をつくり、爆風に紛れて逃げるつもりだろう」
「いい感度だ」
言い当てられたデイモンは、なぜか余裕の笑みを浮かべ続ける。
「その通りですよ。この偉大なる炎には大空や大地をも凌ぐ素晴らしい力がある。第8の属性の炎にはな」
「第8の属性!?」
『D・スペード、それ以上語ることは許さぬ』
沢田の質問を遮るように、復讐者がたしなめた。
『第8の属性の炎には大いなる責任が伴うのだ』
「まあ、いいでしょう。今はここから去ることさえできれば」
「逃がさないよ」
雲雀はゆっくりとトンファーを構えた。
決着をつけると決めたのだ。おめおめと逃す訳にはいかない。
デイモンが憎しみのまなざしで雲雀を一瞥した。
「ヌフフ。雲雀恭弥」
「今更のこのこと逃げ出すつもりかい?」
「私は逃避を恥じてなどいない」
そうだ。長い年月 ボンゴレを監視し続けてこれたのは、一時の恥辱や名誉にほだされてくだらぬ"死"を選ばなかったからだ。
生きる為なら術士としての禁忌も犯した。
己の肉体への執着もとうの昔に捨てさった。
ここまでデイモンが生き延びてこれたのは、己の肉体を捨てて他人に憑依し、それを繰り返すことで精神の器を移し変えながら時代を越えて来たからであった。
「そこまでするに足る崇高な指命が私にはあるのだ」
お前達には知る由もないだろうが。
「私は進化する。次に会う時は今の何倍も強くなっているだろう。その時がお前達の最期だ」
第8の属性の炎で空間を歪めながら、デイモンは同じように口許を歪めた。
「何度も言わせないでくれる?逃がすつもりはない。君はここで咬み殺す」
雲雀がダッと地を蹴る。
しかしそれより早く、デイモンを押さえつけるものがあった。
沢田の放つ、古里の大地属性の重力である。
「ヌオオ!!」
地を軋ませる程の重力がデイモンをその場にひれ伏させた。
「覚悟しろデイモン!」
動くことの出来ないデイモンは、まさに絶体絶命であった。しかし反撃する事すら叶わぬデイモンを見て、沢田は考えを変えた。
「大人しく捕まって罪を償ってもらう」
私を捕まえるだと!!
罪を償わせるだと…!!
その屈辱感がデイモンに腹を括らせた。
第8の属性の炎で歪めた空間を消し、自らの内側に炎を燃やし始める。
「私を引き止めた事を後悔しなさい」
渾身の力で大地の重力を破るようにデイモンは立ち上がった。