脱出
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デイモンを倒す最後の賭けに出た古里は、持てる全ての炎を使い6つの超重力BH(スーペル・グラヴィタ・ブラックホール)を放つ。
彼の狙いはデイモンの足止めにあった。一瞬でも6人同時に捕まえること。
「ツナ君!! ここに撃ち込め!! ありったけの炎で全てのデイモンを焼き尽くすんだ!!!」
そう、古里の狙いは沢田の最大級のダブルイクスバーナーでデイモンを討つ事であった。それは古里の覚悟。
しかし仲間を犠牲にして勝利を勝ち取るなど、沢田には甘んじて受け入れられるハズがなかった。
迷い動けない沢田。
固唾を飲んで見守る一同と沢田を嘲笑うデイモン。
緊迫した状況――‥
その時、僅かな空間の歪みを白梟に姿を変えた六道骸が察知した。
「む、骸様…」
「お前も感じましたか、クローム」
不安そうに己を見上げたクロームに骸が言った。側に立っていたリボーンが2人を見る。
「はい…空間が…」
「空間が……割れる!」
骸の声に被さるように、パリィィンという硝子が割れるような音が響く。
空間に突如開いた穴。
そこから現れたのは、幸子をその腕に抱いた雲雀であった。
「ヒバリ、お前にしちゃ随分ハデな登場だな」
「…赤ん坊」
「幸子はしっかり守ってるみてーだな」
リボーンがふむっと笑う。
雲雀はリボーンを一瞥しただけで特に何も言わずに、抱いていた幸子を降ろした。
「幸子!」
幸子の無事が嬉しくて無意識に駆け寄ろうとしたクロームであったが、雲雀の存在に、躊躇うように歩みを止めた。
リボーンの時と同様、雲雀はそれを大して気に留めるでもなく幸子に告げた。
「ここにいて」
「うん」
幸子が頷くと、雲雀はバッと跳んだ。
「球針態」
増殖する球針態を足場にして宙に駆け上がっていく雲雀は、古里と、そのブラックホールに捕らえられたデイモンに近づいていく。
「雲雀恭弥…!」
それに気づいた沢田が声を上げた。
「ヒバリの奴、何をする気だ…?」
「まさか 自らD・スペードを倒そうというのでは!?しかしそんな事をすれば、古里炎真の覚悟が無駄になる上に、せっかくの勝機を逃してしまいます!!」
「違う!」
リボーンと骸の会話を遮るように幸子が言った。2人が幸子を見る。
「恭弥はそんな事しない。…きっと何か考えがある」
幸子が雲雀を見上げると、それにつられるようにリボーンと骸も孤高の浮雲を見上げた。
彼の狙いはデイモンの足止めにあった。一瞬でも6人同時に捕まえること。
「ツナ君!! ここに撃ち込め!! ありったけの炎で全てのデイモンを焼き尽くすんだ!!!」
そう、古里の狙いは沢田の最大級のダブルイクスバーナーでデイモンを討つ事であった。それは古里の覚悟。
しかし仲間を犠牲にして勝利を勝ち取るなど、沢田には甘んじて受け入れられるハズがなかった。
迷い動けない沢田。
固唾を飲んで見守る一同と沢田を嘲笑うデイモン。
緊迫した状況――‥
その時、僅かな空間の歪みを白梟に姿を変えた六道骸が察知した。
「む、骸様…」
「お前も感じましたか、クローム」
不安そうに己を見上げたクロームに骸が言った。側に立っていたリボーンが2人を見る。
「はい…空間が…」
「空間が……割れる!」
骸の声に被さるように、パリィィンという硝子が割れるような音が響く。
空間に突如開いた穴。
そこから現れたのは、幸子をその腕に抱いた雲雀であった。
「ヒバリ、お前にしちゃ随分ハデな登場だな」
「…赤ん坊」
「幸子はしっかり守ってるみてーだな」
リボーンがふむっと笑う。
雲雀はリボーンを一瞥しただけで特に何も言わずに、抱いていた幸子を降ろした。
「幸子!」
幸子の無事が嬉しくて無意識に駆け寄ろうとしたクロームであったが、雲雀の存在に、躊躇うように歩みを止めた。
リボーンの時と同様、雲雀はそれを大して気に留めるでもなく幸子に告げた。
「ここにいて」
「うん」
幸子が頷くと、雲雀はバッと跳んだ。
「球針態」
増殖する球針態を足場にして宙に駆け上がっていく雲雀は、古里と、そのブラックホールに捕らえられたデイモンに近づいていく。
「雲雀恭弥…!」
それに気づいた沢田が声を上げた。
「ヒバリの奴、何をする気だ…?」
「まさか 自らD・スペードを倒そうというのでは!?しかしそんな事をすれば、古里炎真の覚悟が無駄になる上に、せっかくの勝機を逃してしまいます!!」
「違う!」
リボーンと骸の会話を遮るように幸子が言った。2人が幸子を見る。
「恭弥はそんな事しない。…きっと何か考えがある」
幸子が雲雀を見上げると、それにつられるようにリボーンと骸も孤高の浮雲を見上げた。