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「目障りな忌々しい雲が……」
デイモンは憎悪と屈辱に端正な顔を歪めて雲雀を睨み付けた。
雲雀恭弥にアラウディ…
私から幸子を奪う忌々しい雲。
「なぜ邪魔をする…」
「ん?」
「遊びは終わりです」
デイモンがパチンと指を鳴らすと雲雀の足元がぬかるんだ。
「また底なし沼かい?芸がないね」
雲雀がバッと跳んでかわした。
それを予期していたようにデイモンは、嵐と雷のボンゴレギアを同時に発動させた。
「くっ…!」
雷を孕んだ爆風が雲雀を襲う。
「おしまいです、雲雀恭弥!!」
爆風に紛れて跳んでいたデイモンが錫杖(しゃくじょう)を振るう。雲雀のトンファーが辛うじてそれを受け止めた。
「幸子は私のものだ!」
それは狂った愛の叫び。
「幸子を誰よりも愛しているのは 雲雀恭弥、お前でもアラウディでもない。この私だ!!」
「黙れ。君が愛しているのは自分自身だよ」
紫の炎を纏ったトンファーと藍色の炎を纏った錫杖が激しくぶつかりあう。
「全力で来なよ。咬み殺してあげる」
「そんなに急がなくても、すぐに息の根を止めてあげますよ」
ギリギリとぶつかりあう互いの武器が音をたてたかと思うと、瞬時に2人の距離が開いた。
そしてまたぶつかりあう両者。
12の属性を操るデイモンであるが、今は己の主属性である霧で戦っていた。
それは因縁を持つ"雲"への意地であるのか。
「!?」
突然 デイモンが動きを止めた。
そして雲雀と距離を取るように後方に飛び退いた。
「残念ですが今はここまでのようです」
「怖じ気づいたのかい?」
「ヌフフフ。吼えていなさい。心配せずとも八つ裂きにしてさしあげます。幸子はその後でゆっくりと私のものとする事にしましょう」
「黙れ」
「ヌフフ…では後程」
フッとデイモンの姿が消えた。
完全に気配が消えたところを見ると、どうやら異空間にはいないらしい。
おそらくは現実世界に戻らなければならない不測の事態が起きたのであろう。でなければ、デイモンが雲雀と幸子を残して異空間を去るなど考えられない。
沢田達の仕業であろうか。
まあ、いい。
雲雀はトンファーをしまうと、球針態が守る場所へと急いだ。
その中心で待っているのは……愛しい女。
デイモンは憎悪と屈辱に端正な顔を歪めて雲雀を睨み付けた。
雲雀恭弥にアラウディ…
私から幸子を奪う忌々しい雲。
「なぜ邪魔をする…」
「ん?」
「遊びは終わりです」
デイモンがパチンと指を鳴らすと雲雀の足元がぬかるんだ。
「また底なし沼かい?芸がないね」
雲雀がバッと跳んでかわした。
それを予期していたようにデイモンは、嵐と雷のボンゴレギアを同時に発動させた。
「くっ…!」
雷を孕んだ爆風が雲雀を襲う。
「おしまいです、雲雀恭弥!!」
爆風に紛れて跳んでいたデイモンが錫杖(しゃくじょう)を振るう。雲雀のトンファーが辛うじてそれを受け止めた。
「幸子は私のものだ!」
それは狂った愛の叫び。
「幸子を誰よりも愛しているのは 雲雀恭弥、お前でもアラウディでもない。この私だ!!」
「黙れ。君が愛しているのは自分自身だよ」
紫の炎を纏ったトンファーと藍色の炎を纏った錫杖が激しくぶつかりあう。
「全力で来なよ。咬み殺してあげる」
「そんなに急がなくても、すぐに息の根を止めてあげますよ」
ギリギリとぶつかりあう互いの武器が音をたてたかと思うと、瞬時に2人の距離が開いた。
そしてまたぶつかりあう両者。
12の属性を操るデイモンであるが、今は己の主属性である霧で戦っていた。
それは因縁を持つ"雲"への意地であるのか。
「!?」
突然 デイモンが動きを止めた。
そして雲雀と距離を取るように後方に飛び退いた。
「残念ですが今はここまでのようです」
「怖じ気づいたのかい?」
「ヌフフフ。吼えていなさい。心配せずとも八つ裂きにしてさしあげます。幸子はその後でゆっくりと私のものとする事にしましょう」
「黙れ」
「ヌフフ…では後程」
フッとデイモンの姿が消えた。
完全に気配が消えたところを見ると、どうやら異空間にはいないらしい。
おそらくは現実世界に戻らなければならない不測の事態が起きたのであろう。でなければ、デイモンが雲雀と幸子を残して異空間を去るなど考えられない。
沢田達の仕業であろうか。
まあ、いい。
雲雀はトンファーをしまうと、球針態が守る場所へと急いだ。
その中心で待っているのは……愛しい女。