激闘の末――‥
全ての元凶がＤ・スペードと知った古里は、決意を新たに沢田に告げた。
「僕も行っていいかな？力になりたいんだ」
「も…もちろんだよ!!」
こうしてリボーンいわく、『ツナとエンマのダメダメコンビ』が結成され、場の空気が和んだその時…
『勝敗は決した』
古里を投獄する為に現れた復讐者(ヴィンディチェ)授けられた６つめの「鍵」は、Ⅰ世を思い自ら表舞台から引く事を決めたシモン=コザァートと、辛い選択を受け入れ、ボンゴレが存在する限り永遠にシモンを陰から支えていく事を誓ったⅠ世。それを受けて両ファミリーが争うことは未来永劫無いと誓ったコザァート。
そして、２人の"誓い"を仕切るべく現れた、透明なおしゃぶりを持つ赤ん坊を連れたバミューダ・フォン・ヴェッケンシュタインと呼ばれる復讐者の姿を映し出した。
シモンのボスである古里の投獄は両ファミリーの戦いの後となり、そして最後の守護者の戦いが始まる。
「最後の守護者の戦い？」
「クロームのこと…？ってことは、相手は加藤ジュリー……あっ、つまり!! Ｄ・スペードだ!!」
「っ、恭弥……」
沢田の口から飛び出したその名に反応した幸子が雲雀を呼んだ。
雲雀の傍にいるので不安は感じない。しかし今までデイモンがとってきた行動が、恐怖として幸子の中に植え付けられているのだ。
それに気づいた雲雀は安心させるように幸子の頬を撫でながら告げる。
「終わらせるよ」
「うん…」
デイモンとの最終決戦はすぐそこに迫っていた。