霧の狂宴
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「幸子!」
「恭弥ぁっ!!」
デイモン、そしてクロームの気配が消えた事を確認すると、雲雀はトンファーをしまい幸子の許へ駆け寄った。
震える身体を安心させるように強く抱きしめてやる。
「全く。君は本当に目が離せないね」
わざといつもの口調で言う事で幸子に安心感を持たせる。幸子は声を上げて泣いていた。
「ごめ…なさっ、私…恭弥を……っ」
嗚咽まじりに何度も何度も雲雀に謝る幸子の頭を撫でる。
おそらくデイモンと一緒にいたクローム髑髏にでも誘き出されたのだろう。優しい幸子の事だ。クロームを放っておける訳がない。
「泣かないで。謝らなくていいよ」
懲りずにまたこんな状況に陥ってしまった自分を責める事をしない。雲雀の優しさが心に染みる。
結局こうしていつも彼に守られているのだ。
雲雀を愛している――‥
そう思い知るのはこれで何度目だろう。
「離さないで…っ、お願い……」
「うん、離さないよ」
抱きしめる腕の力を強め、幸子の耳許で甘く低い声が囁く。
「だから幸子も僕から離れないで。絶対に」
「うん……っ」
抱擁する腕の力を緩めると、上を向かせて幸子の頬を伝う涙をそっと拭ってやった。
「恭弥……」
雲雀の服を掴み、か細い声で雲雀を呼んだ幸子がそっと目を閉じた。
その様子に雲雀は柔らかい笑みを溢した。
「ワオ、幸子からキスをせがむなんて珍しいね」
からかうような言葉だが、その声音はとても温く―‥
2人の唇がゆっくりと重なった。
願わくは、この先もあなたの温もりに包まれていますよう……。
「恭弥ぁっ!!」
デイモン、そしてクロームの気配が消えた事を確認すると、雲雀はトンファーをしまい幸子の許へ駆け寄った。
震える身体を安心させるように強く抱きしめてやる。
「全く。君は本当に目が離せないね」
わざといつもの口調で言う事で幸子に安心感を持たせる。幸子は声を上げて泣いていた。
「ごめ…なさっ、私…恭弥を……っ」
嗚咽まじりに何度も何度も雲雀に謝る幸子の頭を撫でる。
おそらくデイモンと一緒にいたクローム髑髏にでも誘き出されたのだろう。優しい幸子の事だ。クロームを放っておける訳がない。
「泣かないで。謝らなくていいよ」
懲りずにまたこんな状況に陥ってしまった自分を責める事をしない。雲雀の優しさが心に染みる。
結局こうしていつも彼に守られているのだ。
雲雀を愛している――‥
そう思い知るのはこれで何度目だろう。
「離さないで…っ、お願い……」
「うん、離さないよ」
抱きしめる腕の力を強め、幸子の耳許で甘く低い声が囁く。
「だから幸子も僕から離れないで。絶対に」
「うん……っ」
抱擁する腕の力を緩めると、上を向かせて幸子の頬を伝う涙をそっと拭ってやった。
「恭弥……」
雲雀の服を掴み、か細い声で雲雀を呼んだ幸子がそっと目を閉じた。
その様子に雲雀は柔らかい笑みを溢した。
「ワオ、幸子からキスをせがむなんて珍しいね」
からかうような言葉だが、その声音はとても温く―‥
2人の唇がゆっくりと重なった。
願わくは、この先もあなたの温もりに包まれていますよう……。