霧の狂宴
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シャイイン――‥
金属音が鳴り跳んできたのはチェーン。
確実に頭部を狙ってきたそれを交わしたデイモンは、不敵な笑みを浮かべて暗闇へと視線を移す。
「来る事は解っていましたよ、雲雀恭弥」
「そこを退け」
デイモンを外したチェーンが仕込みトンファーに収まるカチャッという音と共に、暗がりから雲雀が姿を現した。
「恭弥ぁっ!!」
涙でぐちゃぐちゃな顔を雲雀に向けて幸子が叫んだ。
この期に及んでも幸子はまだ雲雀にすがろうとしている。その事実は到底許せるものではない。
幸子への愛が雲雀への嫉妬と憎しみを増幅させていった。
「雲雀恭弥……。あなたはどこまでも私を怒らせる術に長けているらしい」
「その言葉そっくりそのまま返すよ」
互いに一歩も退かぬ殺気を放ち合う。
「君しつこいね。そんなに僕に咬み殺されたいの?」
「ヌフフフフ。吠えていなさい。機が熟したら真っ先に殺してあげますよ」
そう、機が熟せば雲雀恭弥など恐れるに足りぬ。その時こそ、幸子は永遠に私のものとなる。
ヌフフフ…。その時が楽しみです。
口角を上げて微笑んだデイモンが、ゆっくりと幸子の上から退いた。
その意外な行動に雲雀の眉が一瞬動いた。
「今宵は挨拶に訪れただけです。ここで退くとしましょう」
幸子の手の甲に口づけるとデイモンは立ち上がった。
「逃がさないよ」
「ヌフフフフ…。先程も告げたはずです。今はその時ではないと。心配せずとも幸子は必ず迎えに来ます」
「黙れ」
トンファーを構えた雲雀が一歩前に出る。
「いずれ、また――‥」
不敵な笑みを残し、立ち込めていた霧と共にデイモンの姿は消えた。
金属音が鳴り跳んできたのはチェーン。
確実に頭部を狙ってきたそれを交わしたデイモンは、不敵な笑みを浮かべて暗闇へと視線を移す。
「来る事は解っていましたよ、雲雀恭弥」
「そこを退け」
デイモンを外したチェーンが仕込みトンファーに収まるカチャッという音と共に、暗がりから雲雀が姿を現した。
「恭弥ぁっ!!」
涙でぐちゃぐちゃな顔を雲雀に向けて幸子が叫んだ。
この期に及んでも幸子はまだ雲雀にすがろうとしている。その事実は到底許せるものではない。
幸子への愛が雲雀への嫉妬と憎しみを増幅させていった。
「雲雀恭弥……。あなたはどこまでも私を怒らせる術に長けているらしい」
「その言葉そっくりそのまま返すよ」
互いに一歩も退かぬ殺気を放ち合う。
「君しつこいね。そんなに僕に咬み殺されたいの?」
「ヌフフフフ。吠えていなさい。機が熟したら真っ先に殺してあげますよ」
そう、機が熟せば雲雀恭弥など恐れるに足りぬ。その時こそ、幸子は永遠に私のものとなる。
ヌフフフ…。その時が楽しみです。
口角を上げて微笑んだデイモンが、ゆっくりと幸子の上から退いた。
その意外な行動に雲雀の眉が一瞬動いた。
「今宵は挨拶に訪れただけです。ここで退くとしましょう」
幸子の手の甲に口づけるとデイモンは立ち上がった。
「逃がさないよ」
「ヌフフフフ…。先程も告げたはずです。今はその時ではないと。心配せずとも幸子は必ず迎えに来ます」
「黙れ」
トンファーを構えた雲雀が一歩前に出る。
「いずれ、また――‥」
不敵な笑みを残し、立ち込めていた霧と共にデイモンの姿は消えた。