Daybreak
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デイモンはまるで悪夢の中にいるようであった。
幸子が本部へと続く道にいた。そこへ示し合わせたように現れたアラウディ。それが物語るものなどひとつしかない。
「はぐれるなと言ったはずだよ」
アラウディがデイモンを無視して幸子に話しかけた。
「ごめんなさい。月があんまりキレイだったから見とれちゃったの」
「君ね…」
その言葉にアラウディが呆れたように はー…と息を吐いた。
「でも、デイモンさんが何でここに?」
「それは私の台詞です。なぜあなたがここにいるのです、幸子」
「!……」
デイモンが『幸子』と呼んだ事にアラウディは不快感を露にした。
「私は……」
「彼女は僕の妻だよ」
「っ……!!」
幸子の頬が月明かりの下で染まった。
「そうでしたか、あなたが彼の。私は彼と同じⅠ世の守護者です」
「えっ!?」
デイモンが微笑みながら告げると幸子は驚いた顔を見せた。
「アラウディの仲間?」
「ええ、そうです」
「なんだ、そうだったんだ」
デイモンの微笑みに釣られるように、幸子が可笑しそうに笑った。
「行くよ」
「ちょっと、アラウディ!」
デイモンと幸子の間に流れた空気が気に障ったのか、アラウディは幸子の手を取るとさっさと屋敷へ向けて歩き出した。
「幸子」
「!?」
背後から呼びかけられて振り返った幸子にデイモンは軽く手を振った。
「いずれ、また」
そして2人の姿は暗闇へと消えていった。
幸子が本部へと続く道にいた。そこへ示し合わせたように現れたアラウディ。それが物語るものなどひとつしかない。
「はぐれるなと言ったはずだよ」
アラウディがデイモンを無視して幸子に話しかけた。
「ごめんなさい。月があんまりキレイだったから見とれちゃったの」
「君ね…」
その言葉にアラウディが呆れたように はー…と息を吐いた。
「でも、デイモンさんが何でここに?」
「それは私の台詞です。なぜあなたがここにいるのです、幸子」
「!……」
デイモンが『幸子』と呼んだ事にアラウディは不快感を露にした。
「私は……」
「彼女は僕の妻だよ」
「っ……!!」
幸子の頬が月明かりの下で染まった。
「そうでしたか、あなたが彼の。私は彼と同じⅠ世の守護者です」
「えっ!?」
デイモンが微笑みながら告げると幸子は驚いた顔を見せた。
「アラウディの仲間?」
「ええ、そうです」
「なんだ、そうだったんだ」
デイモンの微笑みに釣られるように、幸子が可笑しそうに笑った。
「行くよ」
「ちょっと、アラウディ!」
デイモンと幸子の間に流れた空気が気に障ったのか、アラウディは幸子の手を取るとさっさと屋敷へ向けて歩き出した。
「幸子」
「!?」
背後から呼びかけられて振り返った幸子にデイモンは軽く手を振った。
「いずれ、また」
そして2人の姿は暗闇へと消えていった。