修行開始
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照らす太陽を背に給水塔に座り込んだ大空は、その属性と同じ澄んだ蒼色のまなざしでこちらを見ていた。
「まあ待て。恭弥。そう慌てなくても、みっちり鍛えてやっから」
「ヤダ」
ディーノの話など聞く耳持たずにバッと地を蹴った雲雀は、給水塔の標的目掛けてトンファーを振るう。
「待てっつの!!!」
有無を言わさぬ攻撃をディーノが寸手の所でかわすと、幸子の隣に着地した雲雀は不服そうにムスッとした。
程なく給水塔から飛び下りてきたディーノが2人の前に着地する。太陽の光のように輝く金髪が揺れた。
「ったく――、相変わらずだな、恭弥」
「あなたに言われたくない」
その受け答えも相変わらずだと思ったようで、ディーノはハハッと愉快そうに笑ってから視線を幸子に向けた。
「久しぶりだな、幸子」
「ディーノさん!!」
「元気だったか? ――って、そんな怖い顔すんなよ恭弥。ただの挨拶じゃねーか」
「触るな」
大きな手のひらで幸子の頭を優しく撫でたディーノは、雲雀から殺気にも似たものを感じたらしく宥めるように言った。
幸子は苦笑してディーノに問う。
「恭弥にご用ですか?」
「ああ、そうだ。ちょっとヤボ用がな」
「ヤボ用?」
視線を雲雀の手へと滑らせたディーノに釣られて視線を注ぐ。雲雀の手には雲のボンゴレ匣。
「その匣の開匣について教えにきた」
ディーノに連れて来られたのは並盛神社の裏手にある山。
山中には雲雀が所有するバンガローがあった。
開匣の修行はここでおこなわれるようだ。
バンガローから数十メートル離れた開けた場所でディーノは雲雀と向き合った。
「さてと、まずは匣の説明から始めるぜ」
「必要ないよ」
「はぁ!?」
「今すぐあなたを咬み殺す!」
「ちょ、だから待てっつの!」
…長い一日になりそうだ。
(ご飯作って待ってよっと)
10年も2人のやりとりを見ていれば慣れるというもので、一筋縄ではいかないのはいつも通りだ。
幸子は雲雀の肩からパタパタと飛んできたヒバードを呼び寄せる。
「ヒバード、おいで。邪魔にならないようにあっちに行ってよ?」
『ユキコ ユキコ』
ヒバードは大人しく幸子の肩に停まる。
幸子は変わらぬ2人のやりとりに小さく笑い、安心しながらバンガローへと戻った。
「まあ待て。恭弥。そう慌てなくても、みっちり鍛えてやっから」
「ヤダ」
ディーノの話など聞く耳持たずにバッと地を蹴った雲雀は、給水塔の標的目掛けてトンファーを振るう。
「待てっつの!!!」
有無を言わさぬ攻撃をディーノが寸手の所でかわすと、幸子の隣に着地した雲雀は不服そうにムスッとした。
程なく給水塔から飛び下りてきたディーノが2人の前に着地する。太陽の光のように輝く金髪が揺れた。
「ったく――、相変わらずだな、恭弥」
「あなたに言われたくない」
その受け答えも相変わらずだと思ったようで、ディーノはハハッと愉快そうに笑ってから視線を幸子に向けた。
「久しぶりだな、幸子」
「ディーノさん!!」
「元気だったか? ――って、そんな怖い顔すんなよ恭弥。ただの挨拶じゃねーか」
「触るな」
大きな手のひらで幸子の頭を優しく撫でたディーノは、雲雀から殺気にも似たものを感じたらしく宥めるように言った。
幸子は苦笑してディーノに問う。
「恭弥にご用ですか?」
「ああ、そうだ。ちょっとヤボ用がな」
「ヤボ用?」
視線を雲雀の手へと滑らせたディーノに釣られて視線を注ぐ。雲雀の手には雲のボンゴレ匣。
「その匣の開匣について教えにきた」
ディーノに連れて来られたのは並盛神社の裏手にある山。
山中には雲雀が所有するバンガローがあった。
開匣の修行はここでおこなわれるようだ。
バンガローから数十メートル離れた開けた場所でディーノは雲雀と向き合った。
「さてと、まずは匣の説明から始めるぜ」
「必要ないよ」
「はぁ!?」
「今すぐあなたを咬み殺す!」
「ちょ、だから待てっつの!」
…長い一日になりそうだ。
(ご飯作って待ってよっと)
10年も2人のやりとりを見ていれば慣れるというもので、一筋縄ではいかないのはいつも通りだ。
幸子は雲雀の肩からパタパタと飛んできたヒバードを呼び寄せる。
「ヒバード、おいで。邪魔にならないようにあっちに行ってよ?」
『ユキコ ユキコ』
ヒバードは大人しく幸子の肩に停まる。
幸子は変わらぬ2人のやりとりに小さく笑い、安心しながらバンガローへと戻った。