変わらない風
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
翌朝。目が覚めるととても近くに雲雀の顔があった。
「っ……」
不覚にも頬を染めてしまう。
十年の時を共に過ごしてきたと言うのに、こんな事態に陥る自分はどれだけ雲雀に溺れているのだろう。
(よく眠ってる)
あどけなさの残る寝顔を眺めていると自然と笑みが浮かんだ。
あどけない、か。
無理もない。十年前…並中生の雲雀なのだから。
それにしても――と幸子は昨夜を振り返る。
(結局一緒に寝ちゃった…)
戦い通しの雲雀は勿論、幸子自身も実は心身共にくたくただった事も手伝い、早めに床に就いた。
布団はきちんと二組敷いたのだが、壁際に追いつめられて横抱きにされ…気がつけば雲雀の腕の中にいた。
恥ずかしさのあまり抵抗を試みたが、雲雀は「眠い」と取り合わず、最終的には抱き枕よろしく抱きしめられて同じ布団で眠りについたのだった。
そしていざ一緒に眠ってしまうと羞恥は何処吹く風。朝までぐっすりと休んでしまった。
(やっぱり安心するんだよね)
微笑んだ幸子は 雲雀を起こさないよう静かに布団を抜け出した。
朝食を作ろう。いつも以上に腕に寄をかけて。
雲雀が一日を元気に過ごせるように。
「っ……」
不覚にも頬を染めてしまう。
十年の時を共に過ごしてきたと言うのに、こんな事態に陥る自分はどれだけ雲雀に溺れているのだろう。
(よく眠ってる)
あどけなさの残る寝顔を眺めていると自然と笑みが浮かんだ。
あどけない、か。
無理もない。十年前…並中生の雲雀なのだから。
それにしても――と幸子は昨夜を振り返る。
(結局一緒に寝ちゃった…)
戦い通しの雲雀は勿論、幸子自身も実は心身共にくたくただった事も手伝い、早めに床に就いた。
布団はきちんと二組敷いたのだが、壁際に追いつめられて横抱きにされ…気がつけば雲雀の腕の中にいた。
恥ずかしさのあまり抵抗を試みたが、雲雀は「眠い」と取り合わず、最終的には抱き枕よろしく抱きしめられて同じ布団で眠りについたのだった。
そしていざ一緒に眠ってしまうと羞恥は何処吹く風。朝までぐっすりと休んでしまった。
(やっぱり安心するんだよね)
微笑んだ幸子は 雲雀を起こさないよう静かに布団を抜け出した。
朝食を作ろう。いつも以上に腕に寄をかけて。
雲雀が一日を元気に過ごせるように。