見上げる君
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他愛のない話は続く。
「クロームちゃんと私ね、今でも仲良しなんだよ」
「……10年後も?」
「うんっ。すっごく♪」
互いに因縁を持つ雲雀と骸の関係者でありながら、幸子とクロームは昔から不思議と仲が良かった。
特別深い話をした記憶もないのだが、波長があう…とでも言うのだろうか。
「まあ、恭弥と骸さんは相変わらずなんだけどね」
ははは…と苦笑いする。
相変わらずではあるが、互いの実力は認めあっているのではないだろうか。…絶対2人共その事実を認めないと思うが。
「あの2人も私達みたいに仲良くしてくれたらいいのにな。……全く想像できないけど」
「………」
この件に関してはクロームも同意見だったらしい。少しの沈黙のあと、こくりと縦に頷いた。
一緒だね…そう言って幸子が笑うと、今度はクロームもつられて笑顔を見せた。
「ふふっ。やっぱりクロームちゃんの笑顔ってすごく可愛いね」
「……!!」
見る間にクロームの顔が真っ赤に染まる。褒められ慣れていないので照れてしまったのだ。
本当に素直で可愛い子だと幸子は思った。
「可愛くて、すごく素敵。その笑顔を京子ちゃんやハルちゃん、ビアンキさん、イーピンちゃん…それにみんなにも見せてあげてほしいな」
「……幸子…」
照れているのか、黙り込んでしまったクロームの背中をさすりながら幸子は続けた。
「骸さんだって…きっとクロームちゃんに笑顔でいてほしいはずだよ」
「骸様…」
「ん?」
「骸様も…幸子の事……好きだと、思う」
「えええっ!!?」
なんだか唐突な問題発言だが、クロームの言う好きは文字通りの意味らしい。
それでも雲雀に聞かれたら大問題になる予感しかしない。
話は反れてしまったが、クロームの様子は大体確認できた。
話を終えて部屋を出ると、ドア前にいたのは――
「イーピンちゃん…?!」
イーピンがもじもじと立っていた。幸子はピンときてイーピンの目線の高さにしゃがみ込む。
「クロームちゃんの様子を見に来てくれたの?」
「イーピン…心配…」
コクッと頷く。
幸子は安堵した。今のクロームが必要としているものを、この小さな女の子が持っていると感じたからだ。
幸子はその小さな手を己の両手で握りしめる。
「クロームちゃんをよろしくね」
頼めばイーピンは頬を染め、またコクッと頷いた。
イーピン、それに京子やハルがいれば、きっとクロームは大丈夫…。
「クロームちゃんと私ね、今でも仲良しなんだよ」
「……10年後も?」
「うんっ。すっごく♪」
互いに因縁を持つ雲雀と骸の関係者でありながら、幸子とクロームは昔から不思議と仲が良かった。
特別深い話をした記憶もないのだが、波長があう…とでも言うのだろうか。
「まあ、恭弥と骸さんは相変わらずなんだけどね」
ははは…と苦笑いする。
相変わらずではあるが、互いの実力は認めあっているのではないだろうか。…絶対2人共その事実を認めないと思うが。
「あの2人も私達みたいに仲良くしてくれたらいいのにな。……全く想像できないけど」
「………」
この件に関してはクロームも同意見だったらしい。少しの沈黙のあと、こくりと縦に頷いた。
一緒だね…そう言って幸子が笑うと、今度はクロームもつられて笑顔を見せた。
「ふふっ。やっぱりクロームちゃんの笑顔ってすごく可愛いね」
「……!!」
見る間にクロームの顔が真っ赤に染まる。褒められ慣れていないので照れてしまったのだ。
本当に素直で可愛い子だと幸子は思った。
「可愛くて、すごく素敵。その笑顔を京子ちゃんやハルちゃん、ビアンキさん、イーピンちゃん…それにみんなにも見せてあげてほしいな」
「……幸子…」
照れているのか、黙り込んでしまったクロームの背中をさすりながら幸子は続けた。
「骸さんだって…きっとクロームちゃんに笑顔でいてほしいはずだよ」
「骸様…」
「ん?」
「骸様も…幸子の事……好きだと、思う」
「えええっ!!?」
なんだか唐突な問題発言だが、クロームの言う好きは文字通りの意味らしい。
それでも雲雀に聞かれたら大問題になる予感しかしない。
話は反れてしまったが、クロームの様子は大体確認できた。
話を終えて部屋を出ると、ドア前にいたのは――
「イーピンちゃん…?!」
イーピンがもじもじと立っていた。幸子はピンときてイーピンの目線の高さにしゃがみ込む。
「クロームちゃんの様子を見に来てくれたの?」
「イーピン…心配…」
コクッと頷く。
幸子は安堵した。今のクロームが必要としているものを、この小さな女の子が持っていると感じたからだ。
幸子はその小さな手を己の両手で握りしめる。
「クロームちゃんをよろしくね」
頼めばイーピンは頬を染め、またコクッと頷いた。
イーピン、それに京子やハルがいれば、きっとクロームは大丈夫…。