各地に現れた白蘭の立体映像(ホログラム)は、実体でないとは思えないほどの存在感(プレッシャー)を与えてきた。
一仕事終え和みかけていた空気が瞬時に引き締まる。
「前哨戦としては相当有意義だったよ♪」
入江の裏切りが想定内だったと語る白蘭は、秘密裏に組織していた本当の守護者達の存在を明かした。
「彼らは僕が選んだ真のマーレリング保持者(ホルダー)だよ」
『真(リアル)６弔花』と名乗る６人の守護者を従えた白蘭は、７3をかけたボンゴレとミルフィオーレの正式な力比べ――新たなる宣戦布告をする。
「時期的にもぴったりなんだ。正チャンやこの古い世界とのお別れ会と、新世界を祝うセレモニーにさ♪」
屈託なく笑いながら白蘭が提案した力比べは"チョイス"。
「昔、正チャンとよくやった遊びだよ。覚えてるかい？」
「あれを現実にやるつもりですか!?」
「そ♪」
ニコニコと笑みを崩さない白蘭とは対照的に神妙な顔で黙り込む入江。
「細かいことは10日後に発表するから楽しみにしててね♪それまで一切手は出さないからのんびり休むといい」
色を失っている一同を楽しそうに眺めた白蘭の視線がある一点で止まった。