Teardrop
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「お前いい加減に――!」
一部始終を見守っていた山本が、結界で動けない雲雀の代わりにデイモンを止めようと刀を抜くが――
ガキィィン
金属音が鳴り響いた瞬間、山本の目の前にデイモンの姿はなかった。
「何度も言わせないで。僕のものに触るな」
「ヒバリ…!」
代わりに片膝をつき、幸子をその腕に抱いた雲雀の姿があった。
「君もだよ、山本武」
「ハハッ。お前相変わらず幸子先輩の事になるとハンパねぇのな」
山本がカラカラと笑った。
デイモンが事に及ぶ寸前、2人の間に割り入った雲雀はトンファーでデイモンを殴打し、そのまま幸子を抱き留めたのだ。
「くっ…」
頭部に衝撃を受け、後方に飛ばされたデイモンが大きく目を見開き、そこに居るはずのない雲雀を見つめた。
一瞬、己の身に何が起きたのか解らなかった。抱いていたはずの幸子は手元におらず、目の前には『風紀』の二文字が入った見覚えのある長ラン……。
「バ…バカな!!」
慌てて周囲を見渡すが、クロームも結界も無傷であった。
では、なぜこの男がここに!?
「クローム髑髏を殺さずして霧のカーテンを破るなど不可能なはずだ!!」
「…その結界に一時的に身体を同調させて、結界自体を無効化したんだよ」
背中を向けたまま、雲雀が静かに種明かしをした。
その腕には、先程まで己が抱いていた幸子の姿があった。
一部始終を見守っていた山本が、結界で動けない雲雀の代わりにデイモンを止めようと刀を抜くが――
ガキィィン
金属音が鳴り響いた瞬間、山本の目の前にデイモンの姿はなかった。
「何度も言わせないで。僕のものに触るな」
「ヒバリ…!」
代わりに片膝をつき、幸子をその腕に抱いた雲雀の姿があった。
「君もだよ、山本武」
「ハハッ。お前相変わらず幸子先輩の事になるとハンパねぇのな」
山本がカラカラと笑った。
デイモンが事に及ぶ寸前、2人の間に割り入った雲雀はトンファーでデイモンを殴打し、そのまま幸子を抱き留めたのだ。
「くっ…」
頭部に衝撃を受け、後方に飛ばされたデイモンが大きく目を見開き、そこに居るはずのない雲雀を見つめた。
一瞬、己の身に何が起きたのか解らなかった。抱いていたはずの幸子は手元におらず、目の前には『風紀』の二文字が入った見覚えのある長ラン……。
「バ…バカな!!」
慌てて周囲を見渡すが、クロームも結界も無傷であった。
では、なぜこの男がここに!?
「クローム髑髏を殺さずして霧のカーテンを破るなど不可能なはずだ!!」
「…その結界に一時的に身体を同調させて、結界自体を無効化したんだよ」
背中を向けたまま、雲雀が静かに種明かしをした。
その腕には、先程まで己が抱いていた幸子の姿があった。