鏡の中の笑顔
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真っ赤になって惚けている幸子を楽しげに眺めてから、雲雀は周囲の様子を伺った。
どうやら殺風景な大広間にいるらしい。出口を探してみるも見当たらない。
「閉じ込められた…?」
呟き、今度は頭上を仰ぎ見ると――あった!出口扉。
広間自体がかなり天井が高いのだが、天井に近い位置にブロックがせり出ていてその先にドアがある。
壁には同じように小さなブロックが何ヵ所もせり出ていて、ロッククライミングの要領でいけば あがる事も可能そうだ。躊躇う要素はない。
「幸子」
声をかけると幸子は恥ずかしそうに顔を上げた。
その表情が初々しく、雲雀は頬を緩めた。直に弄るのも楽しいが、あえて別の角度から試みる。
「君、全然身長が伸びてないんだね。低いままだ」
「ひ、人が気にしていることを…!!」
「へえ、気にしてたんだ」
「……」
結局またからかわれてしまい、幸子は彼を睨みつける結果となった。
「まあ いいさ」
「きゃあ!」
再び横抱きにされ 反射的に首に腕を絡めると「それでいい」と微笑まれる。
「行くよ」
バッと地を蹴った。
その反動を利用し、壁からせり出たブロックを足場に上へとのぼって行く。
そしてようやく辿り着いた出口扉。ドアノブを捻るとドアは簡単に開いた。
「あっ、開いた!」
「見れば分かるでしょ」
「…意外だったんだもん。もっと厳重かと思ってたから」
「僕は簡単に開くと思ってたけどね」
扉に施錠せずとも、自分達を捕らえるなど雑作もないと思われている証拠だ。
全く腹立たしい。
(いいよ。受けて立とう。すぐに愚かな考えを後悔させてあげる)
雲雀がニヤリと好戦的な笑みを浮かべた。
扉を開けると廊下が続いていた。
分かれ道などなく道なりに進むだけの廊下。誘導されているようで面白くないが進んでいく。
廊下は新たな扉へと続いていた。
「恭弥…」
「中に入るしかなさそうだ」
幸子を安全な自分の背後へ下がらせると ドアノブを掴み、捻る。
どうやら殺風景な大広間にいるらしい。出口を探してみるも見当たらない。
「閉じ込められた…?」
呟き、今度は頭上を仰ぎ見ると――あった!出口扉。
広間自体がかなり天井が高いのだが、天井に近い位置にブロックがせり出ていてその先にドアがある。
壁には同じように小さなブロックが何ヵ所もせり出ていて、ロッククライミングの要領でいけば あがる事も可能そうだ。躊躇う要素はない。
「幸子」
声をかけると幸子は恥ずかしそうに顔を上げた。
その表情が初々しく、雲雀は頬を緩めた。直に弄るのも楽しいが、あえて別の角度から試みる。
「君、全然身長が伸びてないんだね。低いままだ」
「ひ、人が気にしていることを…!!」
「へえ、気にしてたんだ」
「……」
結局またからかわれてしまい、幸子は彼を睨みつける結果となった。
「まあ いいさ」
「きゃあ!」
再び横抱きにされ 反射的に首に腕を絡めると「それでいい」と微笑まれる。
「行くよ」
バッと地を蹴った。
その反動を利用し、壁からせり出たブロックを足場に上へとのぼって行く。
そしてようやく辿り着いた出口扉。ドアノブを捻るとドアは簡単に開いた。
「あっ、開いた!」
「見れば分かるでしょ」
「…意外だったんだもん。もっと厳重かと思ってたから」
「僕は簡単に開くと思ってたけどね」
扉に施錠せずとも、自分達を捕らえるなど雑作もないと思われている証拠だ。
全く腹立たしい。
(いいよ。受けて立とう。すぐに愚かな考えを後悔させてあげる)
雲雀がニヤリと好戦的な笑みを浮かべた。
扉を開けると廊下が続いていた。
分かれ道などなく道なりに進むだけの廊下。誘導されているようで面白くないが進んでいく。
廊下は新たな扉へと続いていた。
「恭弥…」
「中に入るしかなさそうだ」
幸子を安全な自分の背後へ下がらせると ドアノブを掴み、捻る。