時など超える
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時間もない事なので、幸子は現状をかいつまんで説明した。
相槌を打つ訳でもないが、雲雀はきちんと話を聞いてくれているようだった。
「ふうん。つまりその白くて丸い装置を壊せばいいんだね」
「壊すというか…そこに辿り着けばいいみたい」
応えた幸子を雲雀がまじまじと見つめる。
「な、なあに?」
「気に入らないな……その顔」
「なっ!? う、生まれつきだもん。仕方ないでしょ!!」
「違うよ」
と雲雀の長い人差し指が、つんっと幸子のおでこを軽く弾いた。
「僕がいるのに不安そうだ」
「えっ…!?」
と雲雀を見れば仏頂面。
「恭弥…?」
「そんな必要ないのに」
そうか。この男は――
「違う。不安なんてないよ」
「ん…?」
「あるとしたら…まだ恭弥がこの世界に来たばかりで無茶をしないかなっていう心配だけ」
「それこそ要らない心配だね。例え世界でも僕を縛ることは出来ない」
「あははっ。確かに!」
雲雀らしい返答に思わず肩を揺らして笑うと、雲雀が ふ…と微笑んだ。
「それでいい。君は笑顔の方が似合ってる」
雲雀の指が顎を捕らえた。
「恭弥…⁉︎」
近づいてくる顔はあどけなさが残るが、それでも目の前の男は間違いなく愛した男で――
顔を叛ける事など出来るはずなかった。
ゆっくり…ゆっくりと、
互いの感触を確かめるように唇が重なる。
相槌を打つ訳でもないが、雲雀はきちんと話を聞いてくれているようだった。
「ふうん。つまりその白くて丸い装置を壊せばいいんだね」
「壊すというか…そこに辿り着けばいいみたい」
応えた幸子を雲雀がまじまじと見つめる。
「な、なあに?」
「気に入らないな……その顔」
「なっ!? う、生まれつきだもん。仕方ないでしょ!!」
「違うよ」
と雲雀の長い人差し指が、つんっと幸子のおでこを軽く弾いた。
「僕がいるのに不安そうだ」
「えっ…!?」
と雲雀を見れば仏頂面。
「恭弥…?」
「そんな必要ないのに」
そうか。この男は――
「違う。不安なんてないよ」
「ん…?」
「あるとしたら…まだ恭弥がこの世界に来たばかりで無茶をしないかなっていう心配だけ」
「それこそ要らない心配だね。例え世界でも僕を縛ることは出来ない」
「あははっ。確かに!」
雲雀らしい返答に思わず肩を揺らして笑うと、雲雀が ふ…と微笑んだ。
「それでいい。君は笑顔の方が似合ってる」
雲雀の指が顎を捕らえた。
「恭弥…⁉︎」
近づいてくる顔はあどけなさが残るが、それでも目の前の男は間違いなく愛した男で――
顔を叛ける事など出来るはずなかった。
ゆっくり…ゆっくりと、
互いの感触を確かめるように唇が重なる。