時など超える
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薄暗い空間を落下する。
「きゃああっ!!」
無意識に上に伸ばした手を掴まれ、引き寄せられた。
収まった先は――雲雀の腕の中。しっかりと抱き留められる。
「恭弥!?」
「僕にしっかりとしがみついてて」
「う、うん…っ!」
雲雀に抱きしめられたまま暗闇を落ちていく。
下へ
下へ
下へ――
ザッ!
地に着いたという衝撃は伝わったものの、雲雀が守ってくれたおかげで痛みや怪我は一切なかった。
雲雀の腕から解放され 何となく二、三歩距離を取って上目使いに彼を見る。
懐かしい…10年前の並盛中風紀委員長の雲雀だ。
今より少しだけ伸びた髪。
今より少しだけ華奢な体。
今より少し幼く見える顔。
そして、今も昔も変わらない 青灰色のまなざし。
「……っ」
なんとなく気恥ずかしい気持ちになりながら、幸子は僅かに頬を赤らめて礼を述べた。
「あ、ありがと…」
雲雀はそんな幸子の様子をまじまじと見た後、確信的な笑みを浮かべた。
「ワオ、やっぱり幸子だ」
「うん、そうだよ。よく分かったね」
「君のような個性とは早々出逢えないからね」
「……」
この失礼な男は間違いなく雲雀恭弥であると幸子は確信した。
拗ねたように睨み付けてきた幸子に対し、雲雀は愉快そうな声を出す。
「本当に君は変わらないな」
「っ、恭弥のせいだもん」
「そうやってすぐ拗ねる所も……変わらないね」
と雲雀は手の甲で幸子の頬を撫でる。
「っ…!」
瞬間、心臓がドクリと大きな音を立てて跳ねた。
自分を見つめる優しいまなざし。声。
ああ、彼はやっぱり雲雀恭弥なんだと妙な納得をしながら……
この男を愛する気持ちに時の経過が入り込む隙など微塵もないのだと思い知らされた。
「きゃああっ!!」
無意識に上に伸ばした手を掴まれ、引き寄せられた。
収まった先は――雲雀の腕の中。しっかりと抱き留められる。
「恭弥!?」
「僕にしっかりとしがみついてて」
「う、うん…っ!」
雲雀に抱きしめられたまま暗闇を落ちていく。
下へ
下へ
下へ――
ザッ!
地に着いたという衝撃は伝わったものの、雲雀が守ってくれたおかげで痛みや怪我は一切なかった。
雲雀の腕から解放され 何となく二、三歩距離を取って上目使いに彼を見る。
懐かしい…10年前の並盛中風紀委員長の雲雀だ。
今より少しだけ伸びた髪。
今より少しだけ華奢な体。
今より少し幼く見える顔。
そして、今も昔も変わらない 青灰色のまなざし。
「……っ」
なんとなく気恥ずかしい気持ちになりながら、幸子は僅かに頬を赤らめて礼を述べた。
「あ、ありがと…」
雲雀はそんな幸子の様子をまじまじと見た後、確信的な笑みを浮かべた。
「ワオ、やっぱり幸子だ」
「うん、そうだよ。よく分かったね」
「君のような個性とは早々出逢えないからね」
「……」
この失礼な男は間違いなく雲雀恭弥であると幸子は確信した。
拗ねたように睨み付けてきた幸子に対し、雲雀は愉快そうな声を出す。
「本当に君は変わらないな」
「っ、恭弥のせいだもん」
「そうやってすぐ拗ねる所も……変わらないね」
と雲雀は手の甲で幸子の頬を撫でる。
「っ…!」
瞬間、心臓がドクリと大きな音を立てて跳ねた。
自分を見つめる優しいまなざし。声。
ああ、彼はやっぱり雲雀恭弥なんだと妙な納得をしながら……
この男を愛する気持ちに時の経過が入り込む隙など微塵もないのだと思い知らされた。