暴走
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扉は完全に閉ざされ、逃げ場はない。
このままでは押し潰されるのも時間の問題だ。
「罠…」
呟いた雲雀が眉を潜めた。
最初からあの扉はここへ誘い込む為の囮だったのだろう。
「恭さん!! 他に匣兵器は!?」
「もうないよ」
獄寺と笹川を捨てた。べしゃっと床に倒れ込む嵐と晴の守護者。容赦なしだ。
雲雀はトンファーを構え、走った。ボウッと鮮やかな紫の炎がトンファーを包み込む。
そのまま壁を殴打した!
メキャッ
しかし耐炎性のナノコンポジットアーマーで作られた壁はビクともしない。
「!!」
雲雀が悔しそうに唇を咬みしめた。
(どこかに脱出できる所は…!!)
幸子は必死で辺りを見回した。
このままでは全員ぺちゃんこになってしまう。それだけは避けなければ…!!
助かる為だ。形振り構っていられない。
焦燥に駆られた幸子は雲雀が破壊を試みた壁に走り寄り、両手でバンバンと叩いた。
「お願い、開いて!!」
死ぬ気の炎でも破壊できなかった特殊な壁だ。力を持たない非力な拳で壁が開くわけない。
常識的に考えればそうなのだが、その限りでない事も世の中には存在する。
何かスイッチが入ったのか…それは分からない。
突然 幸子の叩いた壁の一部が消え、その反動でバランスを崩した幸子は、暗闇の中に落ちていった。
「きゃああっ!!」
「幸子!」
反射的に幸子を助けようと動いた雲雀も、後を追うように暗闇に吸い込まれていった。
「恭さん! 幸子さん!!」
2人を飲み込んだ空間は、何事もなかったかのようにまた壁に戻り、残された草壁達を押し潰そうと迫るのだった…。
このままでは押し潰されるのも時間の問題だ。
「罠…」
呟いた雲雀が眉を潜めた。
最初からあの扉はここへ誘い込む為の囮だったのだろう。
「恭さん!! 他に匣兵器は!?」
「もうないよ」
獄寺と笹川を捨てた。べしゃっと床に倒れ込む嵐と晴の守護者。容赦なしだ。
雲雀はトンファーを構え、走った。ボウッと鮮やかな紫の炎がトンファーを包み込む。
そのまま壁を殴打した!
メキャッ
しかし耐炎性のナノコンポジットアーマーで作られた壁はビクともしない。
「!!」
雲雀が悔しそうに唇を咬みしめた。
(どこかに脱出できる所は…!!)
幸子は必死で辺りを見回した。
このままでは全員ぺちゃんこになってしまう。それだけは避けなければ…!!
助かる為だ。形振り構っていられない。
焦燥に駆られた幸子は雲雀が破壊を試みた壁に走り寄り、両手でバンバンと叩いた。
「お願い、開いて!!」
死ぬ気の炎でも破壊できなかった特殊な壁だ。力を持たない非力な拳で壁が開くわけない。
常識的に考えればそうなのだが、その限りでない事も世の中には存在する。
何かスイッチが入ったのか…それは分からない。
突然 幸子の叩いた壁の一部が消え、その反動でバランスを崩した幸子は、暗闇の中に落ちていった。
「きゃああっ!!」
「幸子!」
反射的に幸子を助けようと動いた雲雀も、後を追うように暗闇に吸い込まれていった。
「恭さん! 幸子さん!!」
2人を飲み込んだ空間は、何事もなかったかのようにまた壁に戻り、残された草壁達を押し潰そうと迫るのだった…。