暴走
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雲雀恭弥の破格の波動を受けてもなお ボンゴレリングは砕けることなく炎を灯した。
「仲間? 誰、それ?」
実態を隠す幻海牛を察知したクロームに結果的に助けられる事になり、その屈辱から 更に炎は大きさを増す。
雲雀いわく。
「跳ね馬が言ってた通りだ……。リングの炎を大きくするのは………ムカツキ」
((違う!!))
ガーン…と草壁と幻騎士が心の中でツッコミを入れた。
それでも炎は実際に大きくなっていて、雲雀にとって"覚悟"と"ムカツキ"はイコールと言えよう。
「副委員長…君の言うことを信じよう」
床に転がる未来の自分が使っていた匣をおもむろに手に取り、リングの炎を近づけた。
「やり方は見てたからわかるさ」
ガチィと匣にリングの炎が注入される。
一瞬の静寂。
次いで匣がガタガタと震動し、カッと紫の炎を放ちながら開匣した。
「?」
目映いばかりに辺りを包むかと思われた紫の炎は どしゃっと地に落ちる。
「キュ……ウプ」
中から現れた雲ハリネズミのロールは、ゲプッと口から雲の炎を吐き散らし、立つことも出来ない状態だ。あまりの量の炎に消化不良を起こしているらしい。
「……」
雲雀は片膝をつき、炎に酔ったロールに手を差し伸べた。酔っていても大好きな主の匂いは認識できる。
「キュッ♪」
ロールは嬉しそうに雲雀を振り返ろうとした……が。
ブシャ…
制御しきれていない己を覆う針のひとつが、雲雀の指を傷つけてしまった。
ロールは一瞬何が起きたか解らないようだったが、床に滴り落ちる鮮血と間違えようのない大好きな青灰色のまなざしに、事の重大さを認識した。
「キュウウウ…」
ショックで震えるロールの瞳から、ぼたぼたと大粒の涙が溢れる。
傷つけてしまった。護るべき…主を。
「キュアアアア!!」
鳴き叫んだロールが球針態となり あっという間に増殖した。
「!?」
立ち上がった雲雀の前で球針態は膨れ上がり、増殖を繰り返していく。
「くっ」
球針態は鋭いトゲを持って主である雲雀をも襲った。
主を刺してしまった精神的ショックと、今まで注入された事のない量の雲の炎。それによりロールは増殖能力を制御できなくなっているのだ。
ガキッ!
襲いかかる球針態をトンファーで防御しながら、雲雀は後退する。
増殖する球針態の中心で、力を制御できないロールが鳴いていた。
「仲間? 誰、それ?」
実態を隠す幻海牛を察知したクロームに結果的に助けられる事になり、その屈辱から 更に炎は大きさを増す。
雲雀いわく。
「跳ね馬が言ってた通りだ……。リングの炎を大きくするのは………ムカツキ」
((違う!!))
ガーン…と草壁と幻騎士が心の中でツッコミを入れた。
それでも炎は実際に大きくなっていて、雲雀にとって"覚悟"と"ムカツキ"はイコールと言えよう。
「副委員長…君の言うことを信じよう」
床に転がる未来の自分が使っていた匣をおもむろに手に取り、リングの炎を近づけた。
「やり方は見てたからわかるさ」
ガチィと匣にリングの炎が注入される。
一瞬の静寂。
次いで匣がガタガタと震動し、カッと紫の炎を放ちながら開匣した。
「?」
目映いばかりに辺りを包むかと思われた紫の炎は どしゃっと地に落ちる。
「キュ……ウプ」
中から現れた雲ハリネズミのロールは、ゲプッと口から雲の炎を吐き散らし、立つことも出来ない状態だ。あまりの量の炎に消化不良を起こしているらしい。
「……」
雲雀は片膝をつき、炎に酔ったロールに手を差し伸べた。酔っていても大好きな主の匂いは認識できる。
「キュッ♪」
ロールは嬉しそうに雲雀を振り返ろうとした……が。
ブシャ…
制御しきれていない己を覆う針のひとつが、雲雀の指を傷つけてしまった。
ロールは一瞬何が起きたか解らないようだったが、床に滴り落ちる鮮血と間違えようのない大好きな青灰色のまなざしに、事の重大さを認識した。
「キュウウウ…」
ショックで震えるロールの瞳から、ぼたぼたと大粒の涙が溢れる。
傷つけてしまった。護るべき…主を。
「キュアアアア!!」
鳴き叫んだロールが球針態となり あっという間に増殖した。
「!?」
立ち上がった雲雀の前で球針態は膨れ上がり、増殖を繰り返していく。
「くっ」
球針態は鋭いトゲを持って主である雲雀をも襲った。
主を刺してしまった精神的ショックと、今まで注入された事のない量の雲の炎。それによりロールは増殖能力を制御できなくなっているのだ。
ガキッ!
襲いかかる球針態をトンファーで防御しながら、雲雀は後退する。
増殖する球針態の中心で、力を制御できないロールが鳴いていた。