風紀委員長、来る!
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球針態が崩れ去り、瓦礫の中から現れたのは十年前の…並中時代の雲雀だった。
(過去から来た恭弥…)
幸子の胸が早鐘を打つ。
ここに来ての入れ替わり…雲雀は、おそらく全て知っていたに違いない。
懐かしい、並中の旧服である学ランを羽織った雲雀は、状況を把握するようにキョロキョロと辺りを見回していた。
ほんの一瞬、幸子と雲雀の目があった。
「行くよ」
ダッと雲雀が動いた。
目の前の獲物を狙いすましトンファーを繰り出すより速く 幻騎士の手が動き、長剣の柄が雲雀の頭にヒットした。
「恭弥!!」
幸子の叫び声と、雲雀が瓦礫にぶつかるドオンッという衝撃音が重なった。
さっきまで雲雀が立っていた瓦礫は、クッション代わりにはならずに粉々に砕け散った。
「雲雀恭弥といえど、小童では話にならん」
既に目の前でタイムトラベルがおこなわれ、眉毛を校則違反だと指摘された幻騎士の動揺は消えていた。
冷静な冷徹さで十年前の雲雀を倒しにかかる。
「恭…弥…」
幸子は一気に血の気が引くのを感じた。
今を生きる雲雀でも苦戦した相手だ。十年前の雲雀では経験値が少ない分 圧倒的に不利な状況。
砂埃が晴れていき、ゆっくりと起き上がった雲雀の鼻から つー…と一筋血が流れた。
「刃ではなく柄で倒そうなんて随分ふざけてるね」
吐き捨てるように言って立ち上がった雲雀の表情があまりにも不愉快そうにムスッとしている事が 逆に幸子を安心させた。
雲雀の心は折れていない。折れていないどころか益々強固になったようだ。
グイッと流れる血を拳で無造作に拭い、雲雀は好戦的な目で幻騎士を睨んだ。
そんな雲雀にある仮説を立てた幻騎士は、懐から取り出した匣を見せ問う。
「これを見たことはあるか?」
「……オルゴールかい?」
その返答はこの時代の戦い方を知らないという意味。幻騎士は仮説を打ち消した。
「オレと戦うには10年早いようだ。さらばだ。雲雀恭弥」
突然の爆発が雲雀を襲ったのは その直後だった。
(過去から来た恭弥…)
幸子の胸が早鐘を打つ。
ここに来ての入れ替わり…雲雀は、おそらく全て知っていたに違いない。
懐かしい、並中の旧服である学ランを羽織った雲雀は、状況を把握するようにキョロキョロと辺りを見回していた。
ほんの一瞬、幸子と雲雀の目があった。
「行くよ」
ダッと雲雀が動いた。
目の前の獲物を狙いすましトンファーを繰り出すより速く 幻騎士の手が動き、長剣の柄が雲雀の頭にヒットした。
「恭弥!!」
幸子の叫び声と、雲雀が瓦礫にぶつかるドオンッという衝撃音が重なった。
さっきまで雲雀が立っていた瓦礫は、クッション代わりにはならずに粉々に砕け散った。
「雲雀恭弥といえど、小童では話にならん」
既に目の前でタイムトラベルがおこなわれ、眉毛を校則違反だと指摘された幻騎士の動揺は消えていた。
冷静な冷徹さで十年前の雲雀を倒しにかかる。
「恭…弥…」
幸子は一気に血の気が引くのを感じた。
今を生きる雲雀でも苦戦した相手だ。十年前の雲雀では経験値が少ない分 圧倒的に不利な状況。
砂埃が晴れていき、ゆっくりと起き上がった雲雀の鼻から つー…と一筋血が流れた。
「刃ではなく柄で倒そうなんて随分ふざけてるね」
吐き捨てるように言って立ち上がった雲雀の表情があまりにも不愉快そうにムスッとしている事が 逆に幸子を安心させた。
雲雀の心は折れていない。折れていないどころか益々強固になったようだ。
グイッと流れる血を拳で無造作に拭い、雲雀は好戦的な目で幻騎士を睨んだ。
そんな雲雀にある仮説を立てた幻騎士は、懐から取り出した匣を見せ問う。
「これを見たことはあるか?」
「……オルゴールかい?」
その返答はこの時代の戦い方を知らないという意味。幻騎士は仮説を打ち消した。
「オレと戦うには10年早いようだ。さらばだ。雲雀恭弥」
突然の爆発が雲雀を襲ったのは その直後だった。