風紀委員長、来る!
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『ヒバリ ヒバリ』
指にとまった黄色いトリが己の名前を呼んで スイーと飛び立つ。
パタパタと舞う姿を目で追ってから、風紀委員長 雲雀恭弥は大欠伸をして立ち上がり、辺りを伺い見た。
「!……」
まず己を見つめる女と目があった。
幸子によく似た面影を持つその女は 嬉しさとも悲しみともつかない複雑な表情で雲雀を見ている。その柔らかそうな唇が、声を出さずに「きょうや」と動いた。
彼女の傍には傷つき倒れている行方不明中の山本武。
つい数秒前まで幸子と並中の屋上にいたはず。なのに今 己は平和な並中とは縁遠い瓦礫の山の中心に立っている。
『未来……に、いるかな』
数十分前に聞いた幸子の言葉が耳の奥に甦った。
最後に雲雀は前方に立つ男に視線を移した。
剣士…だろうか。見事な長剣を腰に四本装備している彼は、鳩が豆鉄砲を喰らったような顔をしている。
「ねぇ、君」
色々と聞きたい事はあるが、この剣士に対しての第一声は決まっている。
「並中なら、その眉毛は校則違反だ」
なんという風紀委員長らしいお言葉。
まさしく彼は雲雀だ、と…幸子は確信する。
「こ…これは…」
「まあ いいさ。しかしなぜうちの行方不明だった生徒が倒れているんだい?」
「……。山本武はオレが屠(ほふ)った」
瞬間、雲雀の纏っていた空気が変わる。
「ふうん。君が…。じゃあ話は早いね」
獲物を狩る肉食獣の如き笑みを浮かべて、チャッとトンファーを構えた。
「君の行為を並中への攻撃とみなし 僕が制裁を加えよう」
指にとまった黄色いトリが己の名前を呼んで スイーと飛び立つ。
パタパタと舞う姿を目で追ってから、風紀委員長 雲雀恭弥は大欠伸をして立ち上がり、辺りを伺い見た。
「!……」
まず己を見つめる女と目があった。
幸子によく似た面影を持つその女は 嬉しさとも悲しみともつかない複雑な表情で雲雀を見ている。その柔らかそうな唇が、声を出さずに「きょうや」と動いた。
彼女の傍には傷つき倒れている行方不明中の山本武。
つい数秒前まで幸子と並中の屋上にいたはず。なのに今 己は平和な並中とは縁遠い瓦礫の山の中心に立っている。
『未来……に、いるかな』
数十分前に聞いた幸子の言葉が耳の奥に甦った。
最後に雲雀は前方に立つ男に視線を移した。
剣士…だろうか。見事な長剣を腰に四本装備している彼は、鳩が豆鉄砲を喰らったような顔をしている。
「ねぇ、君」
色々と聞きたい事はあるが、この剣士に対しての第一声は決まっている。
「並中なら、その眉毛は校則違反だ」
なんという風紀委員長らしいお言葉。
まさしく彼は雲雀だ、と…幸子は確信する。
「こ…これは…」
「まあ いいさ。しかしなぜうちの行方不明だった生徒が倒れているんだい?」
「……。山本武はオレが屠(ほふ)った」
瞬間、雲雀の纏っていた空気が変わる。
「ふうん。君が…。じゃあ話は早いね」
獲物を狩る肉食獣の如き笑みを浮かべて、チャッとトンファーを構えた。
「君の行為を並中への攻撃とみなし 僕が制裁を加えよう」