裏 球針態
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球針態が音を立てて崩れていく。
広間に降り注ぐ球針態だったものを見つめながら、幸子は震える両手を 同じようにワナワナと震える唇に充てた。
「な、なにが起きてるの…?」
『ヒバリ ヒバリ』
「あっ、ヒバード!?」
肩口に停まってじっとしていたヒバードが呼応するように羽ばたく。
目で追うと ヒバードは瓦礫と化した球針態の方向へと飛んでいった。
(もしかして、恭弥がいるのかも)
目を凝らしてみると、砂埃の向こうに人影が確認できた。
「恭弥!!」
叫んだ幸子であったが、すぐにその正体を知り愕然とする。幻騎士だった。
「っ…!」
あれは雲雀が作ったもの。
それが崩れ去り、幻騎士がが残ったということは――
「恭…弥…」
視界が滲む。
嘘だ。絶対に嘘だ。
雲雀が…雲雀がやられるなんて…絶対に…!
「恭弥ぁっ!!」
溢れる涙を拭いもせず、幸子は叫ぶように雲雀の名を呼んだ。
(殺(と)った…)
幸子の悲痛な叫びにより、幻騎士はようやく勝利を確信できた。
呼吸が荒い。体力の消耗からというよりは、追い詰められた精神の消耗が大きかった。
だが、雲雀は倒した。
「(これでボンゴレも終焉だ…)!」
『ミードーリー タナービクー♪』
頭上に響いた可愛らしい歌声は、この場にあって異質であった。歌声の主を見上げる。
「雲雀のトリか…」
主の死を惜しんでいるのであろうか。
そうしてヒバードは暫く歌いながら上空を旋回していたが、やがて砂埃から覗いた手に停まった。
「!!」
幻騎士が信じられないものを目にし、驚愕した。
「ふぁ~あ。さわがしいなあ…」
瓦礫の山からゆっくりと何者かが起き上がった。
「君…誰?」
砂埃が晴れる。
「僕の眠りを妨げると どうなるか知ってるかい?」
風紀委員長 雲雀恭弥の指で 雲のボンゴレリングが煌めいた。
広間に降り注ぐ球針態だったものを見つめながら、幸子は震える両手を 同じようにワナワナと震える唇に充てた。
「な、なにが起きてるの…?」
『ヒバリ ヒバリ』
「あっ、ヒバード!?」
肩口に停まってじっとしていたヒバードが呼応するように羽ばたく。
目で追うと ヒバードは瓦礫と化した球針態の方向へと飛んでいった。
(もしかして、恭弥がいるのかも)
目を凝らしてみると、砂埃の向こうに人影が確認できた。
「恭弥!!」
叫んだ幸子であったが、すぐにその正体を知り愕然とする。幻騎士だった。
「っ…!」
あれは雲雀が作ったもの。
それが崩れ去り、幻騎士がが残ったということは――
「恭…弥…」
視界が滲む。
嘘だ。絶対に嘘だ。
雲雀が…雲雀がやられるなんて…絶対に…!
「恭弥ぁっ!!」
溢れる涙を拭いもせず、幸子は叫ぶように雲雀の名を呼んだ。
(殺(と)った…)
幸子の悲痛な叫びにより、幻騎士はようやく勝利を確信できた。
呼吸が荒い。体力の消耗からというよりは、追い詰められた精神の消耗が大きかった。
だが、雲雀は倒した。
「(これでボンゴレも終焉だ…)!」
『ミードーリー タナービクー♪』
頭上に響いた可愛らしい歌声は、この場にあって異質であった。歌声の主を見上げる。
「雲雀のトリか…」
主の死を惜しんでいるのであろうか。
そうしてヒバードは暫く歌いながら上空を旋回していたが、やがて砂埃から覗いた手に停まった。
「!!」
幻騎士が信じられないものを目にし、驚愕した。
「ふぁ~あ。さわがしいなあ…」
瓦礫の山からゆっくりと何者かが起き上がった。
「君…誰?」
砂埃が晴れる。
「僕の眠りを妨げると どうなるか知ってるかい?」
風紀委員長 雲雀恭弥の指で 雲のボンゴレリングが煌めいた。