裏 球針態
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内部には青空と、無限に広がる雲が漂っていた。
それだけなら屋外にでも出たような錯覚を覚えるが、空から不自然に突き出た無数のトゲが、ここが匣兵器の作り出した空間だと認識させた。
「戦う人間以外は展開される匣兵器も 全て排除する絶対遮断空間。それが裏 球針態」
密閉度の高い雲の炎で作られたドームは頑丈に出来ており、長時間破壊のみに集中しなければ脱出は出来ない。更に球針態は雲の炎の燃焼に多大な酸素を消費する。
そして これを維持する為にも 酸素は急速に減り続ける。つまり――‥
「四方を囲む無数のトゲと酸欠状態でのデスマッチか」
「手っ取り早く終らせたくてね。スケジュールがつまってるんだ」
広いあげたトンファーを装備しながら雲雀が笑う。
球針態に捕らわれた身でありながら、幻騎士は冷静に状況を判断していた。
「うそぶくな。匣兵器での戦いに不利になる前に この空間を作り 肉体での戦いに持ち込む魂胆だな。よほど体術に自信があると見える」
「……」
幻騎士の分析に、何も言わずにただ挑戦的な笑みを返す雲雀。
「よかろう…。我が奥義、しかとその身で受けるがよい」
「ふうん。つまり これでやっと君の本気が見れるわけだ」
「貴様のもな」
ヒュッと地を蹴った幻騎士が繰り出したるは奥義・四剣。両手両足 四本の剣を自在に操る。
両足の剣をトンファーで受け止めた雲雀に両手の剣が襲いかかった。
雲雀は素早い動きで両足の剣を弾き、直ぐさま両手の剣を受け流した。
キィィンと金属音を響かせて ぶつかりあった両者が左右に勢いよく弾かれた。
ズザッ
後方に滑る両者の頬がトゲを掠めて つー…と薄く血を滲ませた。睨み合う両者。
(………。この男…)
「できるね」
徐々に余裕を失う幻騎士に対し雲雀が薄く笑った。
それだけなら屋外にでも出たような錯覚を覚えるが、空から不自然に突き出た無数のトゲが、ここが匣兵器の作り出した空間だと認識させた。
「戦う人間以外は展開される匣兵器も 全て排除する絶対遮断空間。それが裏 球針態」
密閉度の高い雲の炎で作られたドームは頑丈に出来ており、長時間破壊のみに集中しなければ脱出は出来ない。更に球針態は雲の炎の燃焼に多大な酸素を消費する。
そして これを維持する為にも 酸素は急速に減り続ける。つまり――‥
「四方を囲む無数のトゲと酸欠状態でのデスマッチか」
「手っ取り早く終らせたくてね。スケジュールがつまってるんだ」
広いあげたトンファーを装備しながら雲雀が笑う。
球針態に捕らわれた身でありながら、幻騎士は冷静に状況を判断していた。
「うそぶくな。匣兵器での戦いに不利になる前に この空間を作り 肉体での戦いに持ち込む魂胆だな。よほど体術に自信があると見える」
「……」
幻騎士の分析に、何も言わずにただ挑戦的な笑みを返す雲雀。
「よかろう…。我が奥義、しかとその身で受けるがよい」
「ふうん。つまり これでやっと君の本気が見れるわけだ」
「貴様のもな」
ヒュッと地を蹴った幻騎士が繰り出したるは奥義・四剣。両手両足 四本の剣を自在に操る。
両足の剣をトンファーで受け止めた雲雀に両手の剣が襲いかかった。
雲雀は素早い動きで両足の剣を弾き、直ぐさま両手の剣を受け流した。
キィィンと金属音を響かせて ぶつかりあった両者が左右に勢いよく弾かれた。
ズザッ
後方に滑る両者の頬がトゲを掠めて つー…と薄く血を滲ませた。睨み合う両者。
(………。この男…)
「できるね」
徐々に余裕を失う幻騎士に対し雲雀が薄く笑った。