雲雀恭弥vs.幻騎士
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戦いは続いていた。
雲雀と幻騎士。どちらも一歩も退かぬ攻防を展開する。
雲雀は絶え間なく攻撃を繰り出し 幻騎士に付加を与え続ける事により幻覚を綻ばせ、幻海牛(スペットロ・ヌディブランキ)の存在を見破った。
一方の幻騎士は 雲雀がリングの炎をレーダー代わりにして、目に見えぬ攻撃を防いでいたと読み取った。
まさに互角の戦い。
「………」
パリンッと砕けたリングを見つめ、雲雀は思案する。
持っていたリングをだいぶ消費してしまった。
残るリングはCランクが2つにDランクが1つ。
(あれをやろう)
と手元から目を離し顔を上げた視線の先には……幸子。
「!……」
幸子もそれに気づき雲雀を見た。しばし見つめあう。
戦いの最中だと言うのに 雲雀のまなざしはとても優しい。先程まで同じ瞳が幻騎士を鋭く射抜いていたのが嘘のようだ。
「……っ…」
この男への愛しさに心が震えるのはこれで何度目だろう。
幸子はこれも何度目かの泣き出したい衝動を抑え、コクりと頷いた。
雲雀が ふ…と微笑んだ。
「タネさえ判れば恐くはない。対処すればいいだけの話だ」
幻騎士の言葉が瞬時に現実に引き戻す。
「いいや。もうその必要はないよ」
雲雀は幸子から視線を外し、手にした3つのリングを指に嵌めた。
「君は かつて味わったことのない世界で――咬み殺してあげる」
不敵な笑みを湛えた雲雀の青灰色の瞳に 鋭い光が宿った。
雲雀と幻騎士。どちらも一歩も退かぬ攻防を展開する。
雲雀は絶え間なく攻撃を繰り出し 幻騎士に付加を与え続ける事により幻覚を綻ばせ、幻海牛(スペットロ・ヌディブランキ)の存在を見破った。
一方の幻騎士は 雲雀がリングの炎をレーダー代わりにして、目に見えぬ攻撃を防いでいたと読み取った。
まさに互角の戦い。
「………」
パリンッと砕けたリングを見つめ、雲雀は思案する。
持っていたリングをだいぶ消費してしまった。
残るリングはCランクが2つにDランクが1つ。
(あれをやろう)
と手元から目を離し顔を上げた視線の先には……幸子。
「!……」
幸子もそれに気づき雲雀を見た。しばし見つめあう。
戦いの最中だと言うのに 雲雀のまなざしはとても優しい。先程まで同じ瞳が幻騎士を鋭く射抜いていたのが嘘のようだ。
「……っ…」
この男への愛しさに心が震えるのはこれで何度目だろう。
幸子はこれも何度目かの泣き出したい衝動を抑え、コクりと頷いた。
雲雀が ふ…と微笑んだ。
「タネさえ判れば恐くはない。対処すればいいだけの話だ」
幻騎士の言葉が瞬時に現実に引き戻す。
「いいや。もうその必要はないよ」
雲雀は幸子から視線を外し、手にした3つのリングを指に嵌めた。
「君は かつて味わったことのない世界で――咬み殺してあげる」
不敵な笑みを湛えた雲雀の青灰色の瞳に 鋭い光が宿った。