メローネ基地突入
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雲雀に連れられてボンゴレアジトへ向かう。
朝方沢田達が出発したFハッチ前には 草壁と…それにクローム髑髏が待っていた。
「クロームちゃん!」
「幸子…」
「怪我の具合は…!?」
「うん…、大丈夫…」
と遠慮がちに応える彼女を見る限り、大丈夫なようには見えなかった。
「ねえ、恭弥。クロームちゃんも一緒に行くの?」
「そうだよ」
「幸子ー!オレっち達もいるもんねー!」
「イーピンも」
草壁の背負う鞄の中からひょっこり顔を出したのは、なんとランボとイーピン。
全快してないクロームだけではなく こんな幼子達まで危険な場所に赴くとは。
心配が頂点に達しそうだ。
(――と、言っても…私が一番弱いんだよね。この中で)
情けないが事実なのだ。
むしろみんなの足を引っ張らないよう頑張らなくては…!
「さあ、行くよ」
群れにイライラしたのか、それとも時間を気にしているのか。
雲雀が場を仕切り直した。緊張が走る。
「クロームさん、お願いします」
「はい…」
草壁が一枚の写真をクロームに見せた。それを確認して クロームは目を閉じ胸に手を充てた。
霧のボンゴレリングから砂のような藍色の炎が流れ出す。
「な、に……っ!?」
「大丈夫だよ」
藍色の炎が自分や雲雀の体にまとわりついてきたのに驚き不安の声を洩らすと、隣にいた雲雀が優しく声をかけてくれた。
霧の炎が全身を包み込む。水の鎧を纏うような不思議な感覚だった。
視界を閉ざしていた藍色の炎が晴れた時、幸子はあっと声をあげた。
「き、恭弥…っ!?」
隣にいたのは雲雀ではない。見知らぬ白い隊服に包まれた怪我をした男だった。
「大丈夫。ただの幻術だよ。自分の姿を見てごらん」
「あっ!」
手や足元を見回してみれば自分のものではない。ゴツゴツした男のそれだった。
同じように草壁やクロームの姿も白い隊服の男に変化していた。
(クロームが姿を変えている中年男が一番貫禄ある。隊長だろうか)
「恭弥…この人達って…」
「僕が咬み殺してきた鼠の一部だよ」
「それって単独任務についてた時の…!?」
「うん」
「恭さんから送られてきた偵察部隊のデータを基に、クロームさんが幻術を作り出しているんだ」
なるほど。読めてきた。
おそらくクロームの幻術は敵の目を眩ます目的で使用されている。つまりこの姿で敵アジトに突入するという事だろう。
それにしても…見知らぬ男の口から雲雀の声で言葉が綴られるのは なんとも不思議な感覚だった。
「納得したようだね、幸子」
「う、うん…」
「そろそろ行こう。スケジュールに狂いが生じる」
朝方沢田達が出発したFハッチ前には 草壁と…それにクローム髑髏が待っていた。
「クロームちゃん!」
「幸子…」
「怪我の具合は…!?」
「うん…、大丈夫…」
と遠慮がちに応える彼女を見る限り、大丈夫なようには見えなかった。
「ねえ、恭弥。クロームちゃんも一緒に行くの?」
「そうだよ」
「幸子ー!オレっち達もいるもんねー!」
「イーピンも」
草壁の背負う鞄の中からひょっこり顔を出したのは、なんとランボとイーピン。
全快してないクロームだけではなく こんな幼子達まで危険な場所に赴くとは。
心配が頂点に達しそうだ。
(――と、言っても…私が一番弱いんだよね。この中で)
情けないが事実なのだ。
むしろみんなの足を引っ張らないよう頑張らなくては…!
「さあ、行くよ」
群れにイライラしたのか、それとも時間を気にしているのか。
雲雀が場を仕切り直した。緊張が走る。
「クロームさん、お願いします」
「はい…」
草壁が一枚の写真をクロームに見せた。それを確認して クロームは目を閉じ胸に手を充てた。
霧のボンゴレリングから砂のような藍色の炎が流れ出す。
「な、に……っ!?」
「大丈夫だよ」
藍色の炎が自分や雲雀の体にまとわりついてきたのに驚き不安の声を洩らすと、隣にいた雲雀が優しく声をかけてくれた。
霧の炎が全身を包み込む。水の鎧を纏うような不思議な感覚だった。
視界を閉ざしていた藍色の炎が晴れた時、幸子はあっと声をあげた。
「き、恭弥…っ!?」
隣にいたのは雲雀ではない。見知らぬ白い隊服に包まれた怪我をした男だった。
「大丈夫。ただの幻術だよ。自分の姿を見てごらん」
「あっ!」
手や足元を見回してみれば自分のものではない。ゴツゴツした男のそれだった。
同じように草壁やクロームの姿も白い隊服の男に変化していた。
(クロームが姿を変えている中年男が一番貫禄ある。隊長だろうか)
「恭弥…この人達って…」
「僕が咬み殺してきた鼠の一部だよ」
「それって単独任務についてた時の…!?」
「うん」
「恭さんから送られてきた偵察部隊のデータを基に、クロームさんが幻術を作り出しているんだ」
なるほど。読めてきた。
おそらくクロームの幻術は敵の目を眩ます目的で使用されている。つまりこの姿で敵アジトに突入するという事だろう。
それにしても…見知らぬ男の口から雲雀の声で言葉が綴られるのは なんとも不思議な感覚だった。
「納得したようだね、幸子」
「う、うん…」
「そろそろ行こう。スケジュールに狂いが生じる」