Teardrop
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「面白そうだね、君」
緩やかな流れの中を一歩踏み出して、雲雀恭弥はトンファーを構え直した。
「僕の獲物にぴったりだ。手合わせ願おうか」
殺気を隠そうともしない雲雀を品定めするように見やり、D・スペードは薄い笑みを浮かべる。
雲雀の姿に初代雲の守護者アラウディが重なった。
全く、よく似たものだ。
孤高を貫くその性格も、
単独を好むその戦い方も、
そして愛した女まで同じとは。
いつも私の邪魔をする雲。
…忌々しいにも程がありますね。
「やめておいた方がいい。あなたはアーデルハイトとの戦いで、炎をほとんど使ってしまった。私には勝てませんよ」
「それはわからないよ。君も完全とはいえなそうだからね」
その鋭さ…頭の切れ…。益々彼と重なります。
「ほう…それを見抜くとはさすがですね。だが、それでも私の方が強いと言っているのです」
本当は今すぐにでも地面に這いつくばらせてやりたいところだが。
「もっとも…君達全員がまとめてかかってくるような面倒な事態はまだ避けたい。……クローム」
「はい…」
デイモンの声に反応したクローム髑髏は、三叉槍を構えると、霧の結界を作り出した。
間もなく雲雀や沢田達を囲むように、薄い霧の幕が立ち込める。
「霧のカーテンは決して強固とは言えぬ結界だが…破られれば自動的に彼女は死ぬ」
ヌフフ…
お前達の弱点は知り尽している。軟弱な思想を持つお前達には霧のカーテンを破ることはできない。
雲雀恭弥――
その結界の中で、これから見るものをその目にしっかりと焼きつけるがいい。
ヌフフフフ。私の腕に抱かれる彼女を見たら、あなたは一体どんな顔をするのでしょう。ねぇ、雲雀恭弥。
今なお凄まじい殺気が更に増すのでしょうか。或いは――‥
緩やかな流れの中を一歩踏み出して、雲雀恭弥はトンファーを構え直した。
「僕の獲物にぴったりだ。手合わせ願おうか」
殺気を隠そうともしない雲雀を品定めするように見やり、D・スペードは薄い笑みを浮かべる。
雲雀の姿に初代雲の守護者アラウディが重なった。
全く、よく似たものだ。
孤高を貫くその性格も、
単独を好むその戦い方も、
そして愛した女まで同じとは。
いつも私の邪魔をする雲。
…忌々しいにも程がありますね。
「やめておいた方がいい。あなたはアーデルハイトとの戦いで、炎をほとんど使ってしまった。私には勝てませんよ」
「それはわからないよ。君も完全とはいえなそうだからね」
その鋭さ…頭の切れ…。益々彼と重なります。
「ほう…それを見抜くとはさすがですね。だが、それでも私の方が強いと言っているのです」
本当は今すぐにでも地面に這いつくばらせてやりたいところだが。
「もっとも…君達全員がまとめてかかってくるような面倒な事態はまだ避けたい。……クローム」
「はい…」
デイモンの声に反応したクローム髑髏は、三叉槍を構えると、霧の結界を作り出した。
間もなく雲雀や沢田達を囲むように、薄い霧の幕が立ち込める。
「霧のカーテンは決して強固とは言えぬ結界だが…破られれば自動的に彼女は死ぬ」
ヌフフ…
お前達の弱点は知り尽している。軟弱な思想を持つお前達には霧のカーテンを破ることはできない。
雲雀恭弥――
その結界の中で、これから見るものをその目にしっかりと焼きつけるがいい。
ヌフフフフ。私の腕に抱かれる彼女を見たら、あなたは一体どんな顔をするのでしょう。ねぇ、雲雀恭弥。
今なお凄まじい殺気が更に増すのでしょうか。或いは――‥