或る放課後
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雲雀に連れられ辿り着いた場所は――‥
「屋上!?」
「なに 不満なの?」
不機嫌になりそうになる雲雀に向かい、ぶんぶんと大袈裟な勢いで首と手を横に振った。
「意外だったんだ。てっきり沢田君達を探しにでも行くのかと思ったから」
「そんな義理はないよ」
確かにその通りだ。全く持って雲雀らしい。
ははは…と苦笑いした幸子にフンと鼻を鳴らすと、雲雀は陽当たりの良いお気に入りの場所まで歩いていった。それから両手と長い足を組んで徐に横になった。
「恭弥、もしかして…!?」
「寝る」
短く言って目を閉じた。
やっぱり…。今日の日和は昼寝には絶好だ。
マイペースな雲雀らしいとクスリと笑いながら、隣に腰を下ろした。
マイペース、か。
(ホント気がつけばいつも恭弥のペースなんだよね)
雲雀の寝顔を愛しそうに見つめた。
(でも――それがすごく心地好い…)
穏やかな風が吹いてきて、髪を優しく揺らした。幸子は目を閉じて風を楽しむ。
ボワン…と音がしたのはその直後だった。
「!!?」
目を開いた幸子は、何が起きたのか解らなかった。視界が煙に包まれていたのだ。
「恭弥…?!」
返ってくる声はない。鼓動が早鐘を打った。
ゆっくりと煙が晴れたそこに 雲雀の姿はなかった。
「屋上!?」
「なに 不満なの?」
不機嫌になりそうになる雲雀に向かい、ぶんぶんと大袈裟な勢いで首と手を横に振った。
「意外だったんだ。てっきり沢田君達を探しにでも行くのかと思ったから」
「そんな義理はないよ」
確かにその通りだ。全く持って雲雀らしい。
ははは…と苦笑いした幸子にフンと鼻を鳴らすと、雲雀は陽当たりの良いお気に入りの場所まで歩いていった。それから両手と長い足を組んで徐に横になった。
「恭弥、もしかして…!?」
「寝る」
短く言って目を閉じた。
やっぱり…。今日の日和は昼寝には絶好だ。
マイペースな雲雀らしいとクスリと笑いながら、隣に腰を下ろした。
マイペース、か。
(ホント気がつけばいつも恭弥のペースなんだよね)
雲雀の寝顔を愛しそうに見つめた。
(でも――それがすごく心地好い…)
穏やかな風が吹いてきて、髪を優しく揺らした。幸子は目を閉じて風を楽しむ。
ボワン…と音がしたのはその直後だった。
「!!?」
目を開いた幸子は、何が起きたのか解らなかった。視界が煙に包まれていたのだ。
「恭弥…?!」
返ってくる声はない。鼓動が早鐘を打った。
ゆっくりと煙が晴れたそこに 雲雀の姿はなかった。