守護者揃う
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談話室には笹川と十年前の沢田と守護者達、それにリボーン、ラル・ミルチ、フゥ太と 雲雀の代理である草壁が集っていた。
「幸子さん?! なぜここに…!?」
ビアンキと共に談話室に現れた幸子を見つけ、草壁は興奮したようにソファから立ち上がった。
「私もみんなと一緒に笹川君の話を聞く」
「話を聞くって……恭さんは この事を?!」
「知らない、と思う」
幸子が答えると、草壁は口許に手を充て困惑の表情を浮かべた。
「幸子さん…あなたに意見などしたくないが、恭さんの許可を取らずに勝手な事をするのは――」
「私が許可したのよ」
ビアンキが横から口を挟んだ。
「幸子には笹川了平の話を聞く権利があるわ」
「っ! ……し、しかし」
と草壁が言葉を詰まらせた。
敬愛する雲雀が大切に想う彼女は、草壁にとってもまた大切な存在なのだ。
今回の件に関しての、幸子の必要以上の介入を雲雀が快く思っていないなら、草壁自身もそれを尊重したい。
そしてもう一人、草壁と似た反応を示す者が。
「ヒバリの許可なんてどーでもいいが…幸子、お前はここにいるべきじゃねー」
「獄寺君…」
「聞かなくていい。…聞かせたくねーんだ」
獄寺は左手で己の顔半分を覆いながら、視線を泳がせてぼそりと呟いた。
例え雲雀がいない間だけであったとしても "守る"と約束した幸子への、本音なのだろう。
自分を締め出そうとしている訳ではないのだ、草壁も獄寺も。それ故に身動きが取れなくなってしまった幸子の代わりに、ビアンキが口を開く。
「あなた達の気持ちを幸子に押しつけるのは傲慢よ。幸子は自分の意思でここへ来た…それだけで充分話を聞く資格はあるわ」
「あ、アネキ…」
「大人になりなさい隼人。察するのよ。自分の周りで何かが起こっていると感じながらも、それが何なのか判らないでいる状況を」
「っ、……う、うるせー…よ」
悪態をつきはしたが、獄寺の声音に威勢は感じられなかった。
「いいからオメーら座れ。これから了平が話すのは、今ここにいる全員に聞く権利のある話だ」
リボーンの肯定が決定打となった。
草壁はもう一度何か言いたげに口を開いたが、ぎゅっと結んで着席した。沢田の隣に立つ獄寺は ぎゅっと拳を握り締めたが、もう何も言わなかった。
フゥ太に促され、ビアンキと幸子も着席する。
「沢田、京子達は…」
「ご飯作りに行ってくれました」
「そうか。…では話そう」
笹川の話は、ボンゴレと同盟ファミリーのトップによる大規模作戦の全貌。
「ここにいる10代目ファミリーへの指示は――5日後にミルフィオーレ日本支部の主要施設を破壊することだ」
「幸子さん?! なぜここに…!?」
ビアンキと共に談話室に現れた幸子を見つけ、草壁は興奮したようにソファから立ち上がった。
「私もみんなと一緒に笹川君の話を聞く」
「話を聞くって……恭さんは この事を?!」
「知らない、と思う」
幸子が答えると、草壁は口許に手を充て困惑の表情を浮かべた。
「幸子さん…あなたに意見などしたくないが、恭さんの許可を取らずに勝手な事をするのは――」
「私が許可したのよ」
ビアンキが横から口を挟んだ。
「幸子には笹川了平の話を聞く権利があるわ」
「っ! ……し、しかし」
と草壁が言葉を詰まらせた。
敬愛する雲雀が大切に想う彼女は、草壁にとってもまた大切な存在なのだ。
今回の件に関しての、幸子の必要以上の介入を雲雀が快く思っていないなら、草壁自身もそれを尊重したい。
そしてもう一人、草壁と似た反応を示す者が。
「ヒバリの許可なんてどーでもいいが…幸子、お前はここにいるべきじゃねー」
「獄寺君…」
「聞かなくていい。…聞かせたくねーんだ」
獄寺は左手で己の顔半分を覆いながら、視線を泳がせてぼそりと呟いた。
例え雲雀がいない間だけであったとしても "守る"と約束した幸子への、本音なのだろう。
自分を締め出そうとしている訳ではないのだ、草壁も獄寺も。それ故に身動きが取れなくなってしまった幸子の代わりに、ビアンキが口を開く。
「あなた達の気持ちを幸子に押しつけるのは傲慢よ。幸子は自分の意思でここへ来た…それだけで充分話を聞く資格はあるわ」
「あ、アネキ…」
「大人になりなさい隼人。察するのよ。自分の周りで何かが起こっていると感じながらも、それが何なのか判らないでいる状況を」
「っ、……う、うるせー…よ」
悪態をつきはしたが、獄寺の声音に威勢は感じられなかった。
「いいからオメーら座れ。これから了平が話すのは、今ここにいる全員に聞く権利のある話だ」
リボーンの肯定が決定打となった。
草壁はもう一度何か言いたげに口を開いたが、ぎゅっと結んで着席した。沢田の隣に立つ獄寺は ぎゅっと拳を握り締めたが、もう何も言わなかった。
フゥ太に促され、ビアンキと幸子も着席する。
「沢田、京子達は…」
「ご飯作りに行ってくれました」
「そうか。…では話そう」
笹川の話は、ボンゴレと同盟ファミリーのトップによる大規模作戦の全貌。
「ここにいる10代目ファミリーへの指示は――5日後にミルフィオーレ日本支部の主要施設を破壊することだ」