守護者揃う
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晴の守護者 笹川了平が十年前のクローム髑髏を連れてボンゴレアジトへ帰還したという報せは、草壁を通じて幸子の耳にも届いた。報せを聞いた幸子は、無論いても立ってもいられなくなる。
「恭弥っ、あのね」
「うん、いいよ」
「えっ…私まだなにも言ってないよ?」
「笹川了平達の様子を見に行きたいんでしょ?
いいよ。許可してあげる」
「う、うん。ありがとう」
思いの外あっさりと許しがでて、なんだか逆に拍子抜けしてしまう。
しかし雲雀が了承してくれたのなら善は急げだ。幸子は足早にボンゴレアジトへ続くハッチへ向かった。
「クロームちゃん!」
幸子がアジトに着いた時――ちょうど笹川と、彼に抱えられ医務室に運ばれる途中のクロームに出会(でくわ)した。
「おお、木梨!極限無事なようだな」
「笹川君も。でも、クロームちゃんが…」
と笹川に抱えられたクロームを見る。
十年前の幼さの残るクロームの顔は擦り傷だらけで服はあちこち破れていた。
「いい所に来てくれたわ、幸子。クロームを介抱するからあなたも手伝って」
「はい!」
笹川の脇から 幾分険しい表情のビアンキが言った。幸子は承諾し、笹川、ビアンキと共に医務室に入った。
笹川がベッドにクロームをおろして部屋を出ていくと、ビアンキと幸子は彼女の手当てを始めた。
傷は思ったより深いものはなさそうだ。ただ――
「クロームちゃん…もう何日も食べてないみたいですね…」
「ええ。深刻なのは、外傷よりもむしろ 栄養失調だわ」
ビアンキから聞いた話によると、クロームは黒曜で保護されたのだという。
十年後という未知の土地に迷い込んだ彼女は、主と慕う六道骸や仲間達の姿を求めていたのだろう。クロームの健気さに胸が締め付けられる。
「あなたがそんなに辛そうな顔してても仕方ないわ、幸子」
ぽん、と肩を叩かれ見ればビアンキ。
「クロームは今は一人じゃない。私達がついてる。だから大丈夫よ。きっと良くなるわ」
「はい…」
しっかりと頷くと、ビアンキも頷き返してくれた。
「…ビアンキさん、笹川君から何か話があるんですよね?」
「え、ええ。そうよ。だから幸子は京子やハル達についていてあげて」
「………」
ビアンキは怪訝そうに眉を寄せた。
いつもなら明るい笑顔で首を縦に振る幸子が、無言のままビアンキを見つめている。何か思案しているようにも見える、その態度。
「幸子?」
「ビアンキさん。私も一緒に笹川君の話を聞かせて下さい」
意を決した幸子が言った。
「恭弥っ、あのね」
「うん、いいよ」
「えっ…私まだなにも言ってないよ?」
「笹川了平達の様子を見に行きたいんでしょ?
いいよ。許可してあげる」
「う、うん。ありがとう」
思いの外あっさりと許しがでて、なんだか逆に拍子抜けしてしまう。
しかし雲雀が了承してくれたのなら善は急げだ。幸子は足早にボンゴレアジトへ続くハッチへ向かった。
「クロームちゃん!」
幸子がアジトに着いた時――ちょうど笹川と、彼に抱えられ医務室に運ばれる途中のクロームに出会(でくわ)した。
「おお、木梨!極限無事なようだな」
「笹川君も。でも、クロームちゃんが…」
と笹川に抱えられたクロームを見る。
十年前の幼さの残るクロームの顔は擦り傷だらけで服はあちこち破れていた。
「いい所に来てくれたわ、幸子。クロームを介抱するからあなたも手伝って」
「はい!」
笹川の脇から 幾分険しい表情のビアンキが言った。幸子は承諾し、笹川、ビアンキと共に医務室に入った。
笹川がベッドにクロームをおろして部屋を出ていくと、ビアンキと幸子は彼女の手当てを始めた。
傷は思ったより深いものはなさそうだ。ただ――
「クロームちゃん…もう何日も食べてないみたいですね…」
「ええ。深刻なのは、外傷よりもむしろ 栄養失調だわ」
ビアンキから聞いた話によると、クロームは黒曜で保護されたのだという。
十年後という未知の土地に迷い込んだ彼女は、主と慕う六道骸や仲間達の姿を求めていたのだろう。クロームの健気さに胸が締め付けられる。
「あなたがそんなに辛そうな顔してても仕方ないわ、幸子」
ぽん、と肩を叩かれ見ればビアンキ。
「クロームは今は一人じゃない。私達がついてる。だから大丈夫よ。きっと良くなるわ」
「はい…」
しっかりと頷くと、ビアンキも頷き返してくれた。
「…ビアンキさん、笹川君から何か話があるんですよね?」
「え、ええ。そうよ。だから幸子は京子やハル達についていてあげて」
「………」
ビアンキは怪訝そうに眉を寄せた。
いつもなら明るい笑顔で首を縦に振る幸子が、無言のままビアンキを見つめている。何か思案しているようにも見える、その態度。
「幸子?」
「ビアンキさん。私も一緒に笹川君の話を聞かせて下さい」
意を決した幸子が言った。