束の間の休息
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指令3にはこんな文章が書かれていた。
【指令3】
per favOre mi facciA taCere coL SUo labbro.
これはイタリア語だ。
風紀財団の委員長でありボンゴレファミリー雲の守護者である雲雀にとっては見慣れた外国語である。
直訳すると…『お願い。あなたの唇で私を黙らせて』――なんとも情熱的な言葉だ。
幸子が隣にいるなら今すぐ願いを叶えてやる所だが……おそらくはこれ自体も謎かけになっているのだろう。
先程と同じように、文章を見直してみた。
「ん…?」
そこで雲雀はある不自然な点に気づいた。
『per favOre mi facciA taCere coL SUo labbro.』
所々に目立つ大文字。
なぜ単語の最初ではなく綴りの様々な場所に入っているのか。
雲雀はおもむろに大文字を辿った。
「O…A…C…L…S…U…」
繰り返し呟いた後、口角を引き上げた。
「なるほどね」
スーツの内ポケットに手紙をしまうと、雲雀は迷いなく歩き出した。
O…A…C…L…S…U…。
一見何の意味も持たないアルファベットを並び替えてやると、ある単語になる。
SCUOLA――スクオーラ。
つまり"学校"だ。
学校といえば 小 中 大とあるが…ここでいう学校は今向かっている学校で間違いないだろう。
雲雀と幸子が出逢った場所 並盛中学校で。
雲雀は並中の正門前に立って校舎を見上げた。
「久しぶりだな、並中」
中学時代の雲雀の砦。
並盛の中でも一際想いの強い場所だ。懐かしい。
ゴールが並中なんて、己を愛する幸子らしくて好感が持てる。
お仕置きのしがいもあるというものだ。
(それにしても――)
改めて並中を見ていると、真っ先に思い浮かぶのは風紀委員会の居城であった応接室の風景だ。執務机に着いた自分と、ソファーに座る幸子。案外お喋りで よく笑う幸子の声と表情。
今も昔も幸子と過ごす時間は、雲雀にとってかけがえのないものなのだ。
(…面と向かっては言わないけどね)
【指令3】
per favOre mi facciA taCere coL SUo labbro.
これはイタリア語だ。
風紀財団の委員長でありボンゴレファミリー雲の守護者である雲雀にとっては見慣れた外国語である。
直訳すると…『お願い。あなたの唇で私を黙らせて』――なんとも情熱的な言葉だ。
幸子が隣にいるなら今すぐ願いを叶えてやる所だが……おそらくはこれ自体も謎かけになっているのだろう。
先程と同じように、文章を見直してみた。
「ん…?」
そこで雲雀はある不自然な点に気づいた。
『per favOre mi facciA taCere coL SUo labbro.』
所々に目立つ大文字。
なぜ単語の最初ではなく綴りの様々な場所に入っているのか。
雲雀はおもむろに大文字を辿った。
「O…A…C…L…S…U…」
繰り返し呟いた後、口角を引き上げた。
「なるほどね」
スーツの内ポケットに手紙をしまうと、雲雀は迷いなく歩き出した。
O…A…C…L…S…U…。
一見何の意味も持たないアルファベットを並び替えてやると、ある単語になる。
SCUOLA――スクオーラ。
つまり"学校"だ。
学校といえば 小 中 大とあるが…ここでいう学校は今向かっている学校で間違いないだろう。
雲雀と幸子が出逢った場所 並盛中学校で。
雲雀は並中の正門前に立って校舎を見上げた。
「久しぶりだな、並中」
中学時代の雲雀の砦。
並盛の中でも一際想いの強い場所だ。懐かしい。
ゴールが並中なんて、己を愛する幸子らしくて好感が持てる。
お仕置きのしがいもあるというものだ。
(それにしても――)
改めて並中を見ていると、真っ先に思い浮かぶのは風紀委員会の居城であった応接室の風景だ。執務机に着いた自分と、ソファーに座る幸子。案外お喋りで よく笑う幸子の声と表情。
今も昔も幸子と過ごす時間は、雲雀にとってかけがえのないものなのだ。
(…面と向かっては言わないけどね)