武術と幻術
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「おい、さっきからそこで覗き見てるドカス。出てこい」
ザンザスの指摘を受け、一同はノーマークだった出入口に注目した。いつの間にか僅かに扉が開いているではないか。
「!……」
入って来たのは幸子。
雲雀は幾分眉を潜め 感情の読めない表情をした。
「ゔお゙ぉい。ヒバリの女じゃねえかぁ!」
「スクアーロ隊長、あいつもバトラーウォッチつけてんじゃん」
「んだとぉ!テメーら恋人同士で代理人になったのかぁ!?」
「黙ってろ カス鮫」
その一言でスクアーロとベルフェゴールの会話は中断した。
ザンザスはジロリと幸子を一瞥し、その視線を腕時計に走らせると、次に雲雀を見た。
戦いの途中であったのもその理由だが、更に増した雲雀の殺気に充てられたからだ。
「安心しろ。カス女に興味はねえ」
「カス? …誰のこと言ってるの?」
その言い回しはザンザスの口調上 仕方ない気もするが、それも雲雀のムカつきを更に燃え上がらせる材料になってしまったのは言うまでもない。
「ちょっと待てぇ!お前、さっきからずっとこのフロアにいたのかぁ?」
戦闘になだれ込みそうな空気を裂くように、スクアーロが大声を上げた。
ディーノの存在を知られる訳にはいかない…と、幸子は咄嗟に思った。
「は、はい。ずっと扉の前で見てました」
「つーことは、テメーにも幻術がかかってるって事じゃねえかぁ!」
「そ、そうなりますね…」
たじろぎながら幸子が答える。スクアーロの言わんとしている事がイマイチ解らない。
「ゔお゙ぉい!呑気な返答してんじゃねぇ!さっさと出て行きやがれ。女が傷つく所を見るなんざ趣味じゃねぇんだぁ!」
スクアーロなりの気遣いであった。
しかし雲雀は即座にそれを撥ね付ける。
「君に心配してもらう筋合いはないよ」
「なんだとぉ!!?」
まずはぴしゃりとスクアーロに言い放ち、それから幸子に振り向く。案の定、幸子と視線があった。
「幸子」
「うん。ここに、いるよ」
その返答で充分だった。
幸子は雲雀の勝利を信じて疑っていない。
まあ 雲雀自身、幸子を僅かでも傷けさせる気は毛頭ないのだが。
「すぐに終わらせるよ」
チャッとトンファーを構えたその横で、意志疎通する2人を見守っていた風が柔らかく微笑んだ。
(どうやら強い絆を持っているようですね。成り行きとはいえ幸子さんを代理人にしたのは正解でした)
再び正面に立つマーモンと対峙した。
「言っておくけど…ボスの勝利への自信が揺らぐわけないからね。ね、ボス」
「勝利への自信なら雲雀恭弥も負けてませんよ」
互いを牽制しつつ、己の代理人に絶対の自信を持つ嵐と霧のアルコバレーノ。
その横で睨み合うチームのボス。これから繰り広げられる激戦の中で、勝利を疑ったものは自爆する。
ザンザスの指摘を受け、一同はノーマークだった出入口に注目した。いつの間にか僅かに扉が開いているではないか。
「!……」
入って来たのは幸子。
雲雀は幾分眉を潜め 感情の読めない表情をした。
「ゔお゙ぉい。ヒバリの女じゃねえかぁ!」
「スクアーロ隊長、あいつもバトラーウォッチつけてんじゃん」
「んだとぉ!テメーら恋人同士で代理人になったのかぁ!?」
「黙ってろ カス鮫」
その一言でスクアーロとベルフェゴールの会話は中断した。
ザンザスはジロリと幸子を一瞥し、その視線を腕時計に走らせると、次に雲雀を見た。
戦いの途中であったのもその理由だが、更に増した雲雀の殺気に充てられたからだ。
「安心しろ。カス女に興味はねえ」
「カス? …誰のこと言ってるの?」
その言い回しはザンザスの口調上 仕方ない気もするが、それも雲雀のムカつきを更に燃え上がらせる材料になってしまったのは言うまでもない。
「ちょっと待てぇ!お前、さっきからずっとこのフロアにいたのかぁ?」
戦闘になだれ込みそうな空気を裂くように、スクアーロが大声を上げた。
ディーノの存在を知られる訳にはいかない…と、幸子は咄嗟に思った。
「は、はい。ずっと扉の前で見てました」
「つーことは、テメーにも幻術がかかってるって事じゃねえかぁ!」
「そ、そうなりますね…」
たじろぎながら幸子が答える。スクアーロの言わんとしている事がイマイチ解らない。
「ゔお゙ぉい!呑気な返答してんじゃねぇ!さっさと出て行きやがれ。女が傷つく所を見るなんざ趣味じゃねぇんだぁ!」
スクアーロなりの気遣いであった。
しかし雲雀は即座にそれを撥ね付ける。
「君に心配してもらう筋合いはないよ」
「なんだとぉ!!?」
まずはぴしゃりとスクアーロに言い放ち、それから幸子に振り向く。案の定、幸子と視線があった。
「幸子」
「うん。ここに、いるよ」
その返答で充分だった。
幸子は雲雀の勝利を信じて疑っていない。
まあ 雲雀自身、幸子を僅かでも傷けさせる気は毛頭ないのだが。
「すぐに終わらせるよ」
チャッとトンファーを構えたその横で、意志疎通する2人を見守っていた風が柔らかく微笑んだ。
(どうやら強い絆を持っているようですね。成り行きとはいえ幸子さんを代理人にしたのは正解でした)
再び正面に立つマーモンと対峙した。
「言っておくけど…ボスの勝利への自信が揺らぐわけないからね。ね、ボス」
「勝利への自信なら雲雀恭弥も負けてませんよ」
互いを牽制しつつ、己の代理人に絶対の自信を持つ嵐と霧のアルコバレーノ。
その横で睨み合うチームのボス。これから繰り広げられる激戦の中で、勝利を疑ったものは自爆する。