転入生
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同時刻・応接室――‥
風紀委員長 雲雀恭弥は、使い慣れた執務机の前に座ったまま、突然の侵入者と対峙していた。
「粛清委員会?」
「ええ。これからこの学校の治安は、並中の風紀委員会ではなく至門中の粛清委員会が守ります」
鈴木アーデルハイトと名乗る女性は、ニコリともせず言い放った。
たらしたひとふさの前髪以外をきつく結い上げ、その瞳に強い意思の光を宿す、スラリと背の高い女子だ。
左腕には『粛清』の文字が書かれた腕章をしている。
「ふうん。面白いけど…」
雲雀は特別表情を変えることなく続けた。
「それには全委員会の許可が必要になるな」
「もう許可は取りました」
「……」
アーデルハイトの言葉に、雲雀の眉が僅かに反応する。
「力ずくで」
差し出された一枚の用紙と数枚の写真。それは、全委員会が無理矢理承諾させられたとみられる血判入りの誓約書と、委員長達の悲惨な姿が写った写真だった。
「ワオ」
そこで初めて雲雀の表情が薄い笑みを湛えた。
椅子からゆっくりと立ち上がりながら、雲雀は言葉を続ける。
「僕がその申し出を断っても君は認めそうにないね」
「当然です。力ずくで納得してもらいます」
バンッ!!
「!?」
まるで2人の間の殺伐とした空気を裂くように、ノックもなしに応接室のドアが開かれた。
雲雀とアーデルハイトの視線が、ドアを開けた人物に注がれる。
風紀委員長 雲雀恭弥は、使い慣れた執務机の前に座ったまま、突然の侵入者と対峙していた。
「粛清委員会?」
「ええ。これからこの学校の治安は、並中の風紀委員会ではなく至門中の粛清委員会が守ります」
鈴木アーデルハイトと名乗る女性は、ニコリともせず言い放った。
たらしたひとふさの前髪以外をきつく結い上げ、その瞳に強い意思の光を宿す、スラリと背の高い女子だ。
左腕には『粛清』の文字が書かれた腕章をしている。
「ふうん。面白いけど…」
雲雀は特別表情を変えることなく続けた。
「それには全委員会の許可が必要になるな」
「もう許可は取りました」
「……」
アーデルハイトの言葉に、雲雀の眉が僅かに反応する。
「力ずくで」
差し出された一枚の用紙と数枚の写真。それは、全委員会が無理矢理承諾させられたとみられる血判入りの誓約書と、委員長達の悲惨な姿が写った写真だった。
「ワオ」
そこで初めて雲雀の表情が薄い笑みを湛えた。
椅子からゆっくりと立ち上がりながら、雲雀は言葉を続ける。
「僕がその申し出を断っても君は認めそうにないね」
「当然です。力ずくで納得してもらいます」
バンッ!!
「!?」
まるで2人の間の殺伐とした空気を裂くように、ノックもなしに応接室のドアが開かれた。
雲雀とアーデルハイトの視線が、ドアを開けた人物に注がれる。