武術と幻術
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ディーノに連れられ 別の場所にあるエレベーターで最上階…37階へと急いだ。
「こっちだ」
ディーノはヴァリアーの部屋を知っているんだろう。迷うことなく廊下を歩いて行く。
(恭弥…風さん…)
つい2人の無事を祈り、両手を胸の前で固く握りしめた。その時、辺りにブーンブーン…と何かが振動する音が響く。
「悪ィ、俺の携帯だ。もしもし……」
胸ポケットから取り出した携帯で通話しながら、ディーノは一際豪華な扉の前で足を止めた。そして、音を立てずに僅かに扉を開き 中の様子を伺う。
「何…?それは本当なのか?」
話ながらもディーノは覗いて見ろと言うジェスチャーを寄越した。幸子は無言で頷き、そっと室内の様子を覗く。
(恭弥……!)
いた、雲雀だ。豪華な部屋の中でザンザス、スクアーロと対面している。
雲雀の隣には、雲雀によく似た顔立ちの男が立っていた。
雲雀に似てはいるが、纏う雰囲気は全く違うこの男は――‥
(もしかして、風さん!?)
だとすれば、あれが風の本当の姿という事になる。
4人から漂うただならぬ気配は、これから起こる事態を容易に幸子に想像させた。
「今 来た所だが、すでに風チームとマーモンチームが……始まった!!」
ディーノが興奮したように電話の相手に報告する。
瞬間。4人の姿がフッと消え、金属音のようなものがぶつかる音が響いた。
「見えてるか、幸子。これがザンザス・スクアーロ対 風・雲雀恭弥の超高速バトルだ!!」
いつの間にか電話を切っていたディーノが興奮しながら言った。幸子は一目ディーノを見、また戦闘に目を向けた。
「すごい…全然目で追えないよ」
ぶつかり合う力と力が散らす火花と、時折様子を伺うように止まる4人の動き。
それを追うのがやっとだった。
雲雀は勿論だが、渡り合っている3人もさすがだ。
そんな中でも、特に風は圧倒的である。
その風が動いた。一気に決着をつけるつもりなのだろう。
「爆龍炎舞!!!」
嵐の如く力はスクアーロのバトラーウォッチを軽々と破壊し、ザンザスに迫る!その時 異変が起きた。
「な、なに…!?」
4人にだけではない。戦況を見守っていた幸子にもそれが起きる。
脳でコキンという音が響いたのだ。次いで圧迫され、痺れるような感覚が脳に走る。
それが何か考える前に、突然風の全身から血が吹き出した。
「!?」
幸子とディーノを含め、その場にいた全員が風の異変に驚愕した。
いや 正式には一人を除いて、だ。
「勝利を疑った者は、自爆する」
呪解したマーモンが宣言した。
「こっちだ」
ディーノはヴァリアーの部屋を知っているんだろう。迷うことなく廊下を歩いて行く。
(恭弥…風さん…)
つい2人の無事を祈り、両手を胸の前で固く握りしめた。その時、辺りにブーンブーン…と何かが振動する音が響く。
「悪ィ、俺の携帯だ。もしもし……」
胸ポケットから取り出した携帯で通話しながら、ディーノは一際豪華な扉の前で足を止めた。そして、音を立てずに僅かに扉を開き 中の様子を伺う。
「何…?それは本当なのか?」
話ながらもディーノは覗いて見ろと言うジェスチャーを寄越した。幸子は無言で頷き、そっと室内の様子を覗く。
(恭弥……!)
いた、雲雀だ。豪華な部屋の中でザンザス、スクアーロと対面している。
雲雀の隣には、雲雀によく似た顔立ちの男が立っていた。
雲雀に似てはいるが、纏う雰囲気は全く違うこの男は――‥
(もしかして、風さん!?)
だとすれば、あれが風の本当の姿という事になる。
4人から漂うただならぬ気配は、これから起こる事態を容易に幸子に想像させた。
「今 来た所だが、すでに風チームとマーモンチームが……始まった!!」
ディーノが興奮したように電話の相手に報告する。
瞬間。4人の姿がフッと消え、金属音のようなものがぶつかる音が響いた。
「見えてるか、幸子。これがザンザス・スクアーロ対 風・雲雀恭弥の超高速バトルだ!!」
いつの間にか電話を切っていたディーノが興奮しながら言った。幸子は一目ディーノを見、また戦闘に目を向けた。
「すごい…全然目で追えないよ」
ぶつかり合う力と力が散らす火花と、時折様子を伺うように止まる4人の動き。
それを追うのがやっとだった。
雲雀は勿論だが、渡り合っている3人もさすがだ。
そんな中でも、特に風は圧倒的である。
その風が動いた。一気に決着をつけるつもりなのだろう。
「爆龍炎舞!!!」
嵐の如く力はスクアーロのバトラーウォッチを軽々と破壊し、ザンザスに迫る!その時 異変が起きた。
「な、なに…!?」
4人にだけではない。戦況を見守っていた幸子にもそれが起きる。
脳でコキンという音が響いたのだ。次いで圧迫され、痺れるような感覚が脳に走る。
それが何か考える前に、突然風の全身から血が吹き出した。
「!?」
幸子とディーノを含め、その場にいた全員が風の異変に驚愕した。
いや 正式には一人を除いて、だ。
「勝利を疑った者は、自爆する」
呪解したマーモンが宣言した。