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「何してんの?」
「何ってなあ。見ての通り並中の教員になったんだ、恭弥」
「ふぅん」
虹の代理戦争では、各アルコバレーノの代理の中でもボスの腕時計を壊されると負けになる。
ボスウォッチを着けた沢田のサポートこそが、ディーノが教員になった最大の理由だった。
「戦闘できるのは一定時間で一日一回…」
「知ってるよ。だから待っているのさ。時計が戦闘開始を告げるのを」
雲雀が左手首につけたボスウォッチを見、その視線を再びディーノに投げた。
「僕が風チームで参加した理由の一つは、あなたを咬み殺すことだからね」
「こんな時にオレかよ!!」
「ふふ…大変な事になっちゃったね、ディーノさん」
「お前、この状況を楽しんでるだろッ!!」
雲雀に市邑にと、ディーノのツッコミも忙しない。
「ちゃんと後で戦ってやるから!!
一時間で仕事片付けたらホテルに帰ってツナ達と落ち合う予定だ!! そのどっかにいる」
しっしと雲雀を追い払いながら、ディーノが言う。
慣れない教員職とスリッパに 雲雀まで加われば、とても手に負えないと感じたのだ。それに――
「どのみちリボーンの為にお前のボスウォッチも壊さねーとなんねーしな」
「ワオ。それを聞いて安心したよ」
好戦的に笑いかけ、今度は幸子に向き直ると、
「恭…弥? っ、あ!」
持っていた書類を奪い、市邑に押し付けるように渡した。
「跳ね馬のおもりは君一人で充分だ。幸子は返してもらうよ」
己のものだと誇示するように、幸子の腕を取り 引き寄せる。
市邑の瞳が一瞬光を放ったのは、ボスであるディーノをバカにされた為か 幸子を巡っての対抗心か。
どちらにせよ、それは刹那のこと。直ぐに自然な笑顔を向ける。
「ふふ…木梨さんも雲雀君のおもり 大変だね」
「い、市邑君!」
「セイ!!」
慌てた様子の幸子とディーノを余所に、ムスッとした雲雀と楽しげな市邑は無言で睨み合う。
まさに一触即発…!
「幸子」
しかし幸子とディーノの緊張感とは裏腹に、雲雀はくるりと背を向け幸子を促した。
「ディーノさん、中途半端な手伝いでごめんなさい。市邑君、後をよろしくね」
「行くよ」
「あっ、う、うん」
「じゃあ後で」
そのままスタスタと応接室に続く廊下を歩いていった。
「何ってなあ。見ての通り並中の教員になったんだ、恭弥」
「ふぅん」
虹の代理戦争では、各アルコバレーノの代理の中でもボスの腕時計を壊されると負けになる。
ボスウォッチを着けた沢田のサポートこそが、ディーノが教員になった最大の理由だった。
「戦闘できるのは一定時間で一日一回…」
「知ってるよ。だから待っているのさ。時計が戦闘開始を告げるのを」
雲雀が左手首につけたボスウォッチを見、その視線を再びディーノに投げた。
「僕が風チームで参加した理由の一つは、あなたを咬み殺すことだからね」
「こんな時にオレかよ!!」
「ふふ…大変な事になっちゃったね、ディーノさん」
「お前、この状況を楽しんでるだろッ!!」
雲雀に市邑にと、ディーノのツッコミも忙しない。
「ちゃんと後で戦ってやるから!!
一時間で仕事片付けたらホテルに帰ってツナ達と落ち合う予定だ!! そのどっかにいる」
しっしと雲雀を追い払いながら、ディーノが言う。
慣れない教員職とスリッパに 雲雀まで加われば、とても手に負えないと感じたのだ。それに――
「どのみちリボーンの為にお前のボスウォッチも壊さねーとなんねーしな」
「ワオ。それを聞いて安心したよ」
好戦的に笑いかけ、今度は幸子に向き直ると、
「恭…弥? っ、あ!」
持っていた書類を奪い、市邑に押し付けるように渡した。
「跳ね馬のおもりは君一人で充分だ。幸子は返してもらうよ」
己のものだと誇示するように、幸子の腕を取り 引き寄せる。
市邑の瞳が一瞬光を放ったのは、ボスであるディーノをバカにされた為か 幸子を巡っての対抗心か。
どちらにせよ、それは刹那のこと。直ぐに自然な笑顔を向ける。
「ふふ…木梨さんも雲雀君のおもり 大変だね」
「い、市邑君!」
「セイ!!」
慌てた様子の幸子とディーノを余所に、ムスッとした雲雀と楽しげな市邑は無言で睨み合う。
まさに一触即発…!
「幸子」
しかし幸子とディーノの緊張感とは裏腹に、雲雀はくるりと背を向け幸子を促した。
「ディーノさん、中途半端な手伝いでごめんなさい。市邑君、後をよろしくね」
「行くよ」
「あっ、う、うん」
「じゃあ後で」
そのままスタスタと応接室に続く廊下を歩いていった。