3つの花言葉
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互いに一歩も退かない攻防の末 ついに球針態がγを捕らえた。
「さぁ 終わるよ」
雲の炎を纏うトンファーを構えた雲雀がダッと地を蹴った。そして増殖させた球針態を足場にしγに迫る。
雲雀がトンファーを振り上げた。鋭い一閃――!
ドサッと地に落ち 白目を向いたγは、今度こそ起き上がる事はなかった。
「っ、恭弥……っ」
絶体絶命の危機に瀕した自分の前に颯爽と現れ、あっという間に状況を覆してしまった雲雀。
それは、雲雀に守られていると実感するには充分すぎるもので。
「幸子さん!」
「沢田君!ラルさん!!」
駆けつけたのは沢田とラル・ミルチ。
2人がここに来たという事は――‥
「京子ちゃんは無事だったの!?」
「はい、大丈夫でした」
「そう…良かった…」
京子とヒバード。それに雲雀。
心配事が一気に片付いた。
なんだか安心して力が抜けてしまう。
「それより幸子さん、もしかしてあの人って…!」
「うんっ。恭弥だよ」
「ヒバリさん!!」
「何してたんだい?沢田綱吉。遅すぎるよ。君達」
振り返った雲雀が沢田に言った。
その口調はあまりに自然に過去から来た沢田を受け入れていて。
まるで雲雀は沢田達が過去から来る事を知っていたかのようだった。
「山本武と獄寺隼人は その林の中だ」
「え!! 獄寺君!! 山本!!」
青ざめた顔をした沢田が 直ぐに倒れている2人の元へと駆け付ける。
草壁から2人の容体を聞いた沢田は、その場にヘタ…と座り込んでしまった。
仲間を想う気持ちが人一倍強い彼には、少し酷な光景だろう。そんな沢田を見ていた雲雀の瞳が ふいに幸子に向けられた。
「幸子」
「恭弥っ!」
その青みがかった灰色の瞳で見つめられるのは何日ぶりだろう。
あまりの嬉しさに 思わず幸子は雲雀の許に走り寄った。そのまま彼の胸に飛び込もうとしたが、沢田達の手前 我慢した。
そんな幸子の心情を察した雲雀は不敵な笑みを浮かべる。
「抱かれなくていいのかい?」
「っ、え…っ、えっ!?」
だ、抱かれ……っ!?
突然何を言い出すのか、この男は。
「幸子が僕に抱きしめられたそうにしてるから」
「っ!!?」
ぼわっと一気に顔が火照るのを感じた。
その表情が、更に雲雀の加虐心を刺激したらしい。幸子の耳許に唇を近づけると、色気を含んだ低い声で囁く。
「小動物達の目なんて気にしないで、素直に抱かれればいいのに」
「っ!! き、気にするに決まってるでしょっ!? 後で後で…っ!!」
赤面したまま慌てふためき応える幸子を、雲雀は至極楽しそうな顔で見つめた。
ああ、再会して早々に またからかわれてしまった。
「さぁ 終わるよ」
雲の炎を纏うトンファーを構えた雲雀がダッと地を蹴った。そして増殖させた球針態を足場にしγに迫る。
雲雀がトンファーを振り上げた。鋭い一閃――!
ドサッと地に落ち 白目を向いたγは、今度こそ起き上がる事はなかった。
「っ、恭弥……っ」
絶体絶命の危機に瀕した自分の前に颯爽と現れ、あっという間に状況を覆してしまった雲雀。
それは、雲雀に守られていると実感するには充分すぎるもので。
「幸子さん!」
「沢田君!ラルさん!!」
駆けつけたのは沢田とラル・ミルチ。
2人がここに来たという事は――‥
「京子ちゃんは無事だったの!?」
「はい、大丈夫でした」
「そう…良かった…」
京子とヒバード。それに雲雀。
心配事が一気に片付いた。
なんだか安心して力が抜けてしまう。
「それより幸子さん、もしかしてあの人って…!」
「うんっ。恭弥だよ」
「ヒバリさん!!」
「何してたんだい?沢田綱吉。遅すぎるよ。君達」
振り返った雲雀が沢田に言った。
その口調はあまりに自然に過去から来た沢田を受け入れていて。
まるで雲雀は沢田達が過去から来る事を知っていたかのようだった。
「山本武と獄寺隼人は その林の中だ」
「え!! 獄寺君!! 山本!!」
青ざめた顔をした沢田が 直ぐに倒れている2人の元へと駆け付ける。
草壁から2人の容体を聞いた沢田は、その場にヘタ…と座り込んでしまった。
仲間を想う気持ちが人一倍強い彼には、少し酷な光景だろう。そんな沢田を見ていた雲雀の瞳が ふいに幸子に向けられた。
「幸子」
「恭弥っ!」
その青みがかった灰色の瞳で見つめられるのは何日ぶりだろう。
あまりの嬉しさに 思わず幸子は雲雀の許に走り寄った。そのまま彼の胸に飛び込もうとしたが、沢田達の手前 我慢した。
そんな幸子の心情を察した雲雀は不敵な笑みを浮かべる。
「抱かれなくていいのかい?」
「っ、え…っ、えっ!?」
だ、抱かれ……っ!?
突然何を言い出すのか、この男は。
「幸子が僕に抱きしめられたそうにしてるから」
「っ!!?」
ぼわっと一気に顔が火照るのを感じた。
その表情が、更に雲雀の加虐心を刺激したらしい。幸子の耳許に唇を近づけると、色気を含んだ低い声で囁く。
「小動物達の目なんて気にしないで、素直に抱かれればいいのに」
「っ!! き、気にするに決まってるでしょっ!? 後で後で…っ!!」
赤面したまま慌てふためき応える幸子を、雲雀は至極楽しそうな顔で見つめた。
ああ、再会して早々に またからかわれてしまった。