3つの花言葉
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「君は僕が守る」
雲雀の言葉は どんな美しい詩(うた)よりも深く、幸子の心に染み渡った。
「うん……っ」
零れた涙をぐいと拭いながら幸子が頷くと、雲雀は何も言わずに頷き返し リングを嵌めながら眼前で展開されている"拷問"に視線を向けた。
そして懐から雲の模様の匣を取り出すと、炎を灯し開匣する。ドゴッと勢いよく匣から何かが飛び出し 今まさに獄寺にとどめをさそうとしているγを襲った。
「!!」
その巨大なパワーを逸早く察知したγは寸手の所でそれを交わした。γを外したその力は 主の持つ匣へと回収されていく…。
「君の知りたい事のヒントをあげよう。彼らは過去から来たのさ」
「!!」
「僕は愚かじゃないから入れ替わったりはしないけどね」
γの視線が爆風の向こう側にいる雲雀を捉えた。
「……何やらあんた詳しそうだな。だがドンパチに混ぜて欲しけりゃ名乗るのがスジってもんだぜ」
「その必要はないよ。僕は今 機嫌が悪いんだ…」
爆風が晴れ、ゆっくりと雲雀の姿がγの眼前に曝されていく。
「君はここで…咬み殺す」
―――――‥‥
「幸子さん!無事なようだな」
背後から現れたのは草壁。
「草壁君!…私は大丈夫。でも 獄寺君と山本君が」
「お2人の事は心配ない。今助ける」
草壁が頼もしげに言い、倒れている2人の許へと駆けつけて行った。
「ユキコ ユキコ」
「ヒバード…!良かった…無事だったんだ…」
可愛い声と共に幸子の肩に舞い降りたのは行方不明だったヒバード。
幸子が撫でてやると、ヒバードは気持ち良さそうに目を細めた。
その様子に安堵の笑みを浮かべ、幸子はまた雲雀とγへと視線を移した。
「思い出したぜ。お前はボンゴレ雲の守護者 雲雀恭弥だ」
「だったら?」
雲雀が真っ直ぐにγを見ながら短く応えた。
「やはり雲雀恭弥はボンゴレ側の人間だったという訳だな」
γの言葉に 雲雀の眉がピクリと動いた。
「いざ仲間(ファミリー)が殺られるとなれば黙ってみてはいられない」
「それは違うよ。僕は僕のものを取りに来ただけさ」
「僕のもの……?」
意味が解らないと言うようにその単語を繰り返したγは、雲雀の後方に立っていた幸子の様子を見てその意味を察した。
さっきまで震えていた幸子から震えが止まっていた。それどころか 何処か安心したような表情さえ見せている。それは目の前に立つ男…雲雀を信じきったまなざし。
「なるほど。その女は嵐の守護者じゃなく あんたの恋人のようだな」
「だったら?」
雲雀が先程と同じ返答をする。
「用が済んだのならさっさとその女を連れて逃げたらどうだ?」
「それは出来ないよ」
雲雀がそう答える事を予期していたかのように、γはニヤリと口角を上げた。
「やはり仲間を見殺しには出来ないらしいな」
「仲間…? 誰 それ」
「?」
「僕が怒っているのは 並盛の風紀が汚されている事だ」
ボウッと雲雀の嵌めたリングから大きな紫の炎が揺らめいた。
雲雀の言葉は どんな美しい詩(うた)よりも深く、幸子の心に染み渡った。
「うん……っ」
零れた涙をぐいと拭いながら幸子が頷くと、雲雀は何も言わずに頷き返し リングを嵌めながら眼前で展開されている"拷問"に視線を向けた。
そして懐から雲の模様の匣を取り出すと、炎を灯し開匣する。ドゴッと勢いよく匣から何かが飛び出し 今まさに獄寺にとどめをさそうとしているγを襲った。
「!!」
その巨大なパワーを逸早く察知したγは寸手の所でそれを交わした。γを外したその力は 主の持つ匣へと回収されていく…。
「君の知りたい事のヒントをあげよう。彼らは過去から来たのさ」
「!!」
「僕は愚かじゃないから入れ替わったりはしないけどね」
γの視線が爆風の向こう側にいる雲雀を捉えた。
「……何やらあんた詳しそうだな。だがドンパチに混ぜて欲しけりゃ名乗るのがスジってもんだぜ」
「その必要はないよ。僕は今 機嫌が悪いんだ…」
爆風が晴れ、ゆっくりと雲雀の姿がγの眼前に曝されていく。
「君はここで…咬み殺す」
―――――‥‥
「幸子さん!無事なようだな」
背後から現れたのは草壁。
「草壁君!…私は大丈夫。でも 獄寺君と山本君が」
「お2人の事は心配ない。今助ける」
草壁が頼もしげに言い、倒れている2人の許へと駆けつけて行った。
「ユキコ ユキコ」
「ヒバード…!良かった…無事だったんだ…」
可愛い声と共に幸子の肩に舞い降りたのは行方不明だったヒバード。
幸子が撫でてやると、ヒバードは気持ち良さそうに目を細めた。
その様子に安堵の笑みを浮かべ、幸子はまた雲雀とγへと視線を移した。
「思い出したぜ。お前はボンゴレ雲の守護者 雲雀恭弥だ」
「だったら?」
雲雀が真っ直ぐにγを見ながら短く応えた。
「やはり雲雀恭弥はボンゴレ側の人間だったという訳だな」
γの言葉に 雲雀の眉がピクリと動いた。
「いざ仲間(ファミリー)が殺られるとなれば黙ってみてはいられない」
「それは違うよ。僕は僕のものを取りに来ただけさ」
「僕のもの……?」
意味が解らないと言うようにその単語を繰り返したγは、雲雀の後方に立っていた幸子の様子を見てその意味を察した。
さっきまで震えていた幸子から震えが止まっていた。それどころか 何処か安心したような表情さえ見せている。それは目の前に立つ男…雲雀を信じきったまなざし。
「なるほど。その女は嵐の守護者じゃなく あんたの恋人のようだな」
「だったら?」
雲雀が先程と同じ返答をする。
「用が済んだのならさっさとその女を連れて逃げたらどうだ?」
「それは出来ないよ」
雲雀がそう答える事を予期していたかのように、γはニヤリと口角を上げた。
「やはり仲間を見殺しには出来ないらしいな」
「仲間…? 誰 それ」
「?」
「僕が怒っているのは 並盛の風紀が汚されている事だ」
ボウッと雲雀の嵌めたリングから大きな紫の炎が揺らめいた。