Ⅹ世の右腕
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何事も起きず無事並盛神社に辿り着く事が出来た。
木陰に隠れて辺りの様子を伺う獄寺に山本 そして幸子。見た限り人の気配はなく、もちろんヒバードの姿も何処にも見当たらない。
「ここ来ると思い出すよなー夏祭り!!」
そんな緊迫した状況にそぐわないのんびりした声で山本が口を開いた。
「あん時ゃヒバリと初めて一緒に戦ったっけな」
「えっ…?」
話を聞いていた幸子は違和感を覚えた。恭弥と一緒に戦った…?
「ねえ、山本君。それってあのひったくり集団を捕まえた時の話?」
「ん?ああ そうだぜ」
「恭弥も一緒だったの?」
「ああ。ヒバリも一緒に戦ったんだ」
知らなかった。初耳だ。
山本達と一緒に雲雀もひったくり集団逮捕に一役かっていたとは。
まさか10年経ってからこんな形で真実を知る事になるなんて。不思議だ。
「そーいやあの後だよな。幸子先輩とヒバリが付き合ってるって知ったの」
「ふふっ。みんなすごく驚いてたねっ」
「そう思うとつくづくこの神社ってヒバリと縁があんのかもな」
「うん。この神社はね…」
「お喋りはそのくらいにしておけ。行くぞ」
獄寺が声を潜めて言い、雑木林を小走りに進む。山本と幸子は顔を見合せると、会話を切り上げ獄寺の後に続いた。
「なぁ。もしラル・ミルチの言ってた戦闘回避不能状態になったらどーする?」
木影に隠れて様子を伺い、誰もいない事を確認しながら走る…という動作を繰り返しながら 山本が獄寺に話しかけた。
「そん時ゃコンビプレイ決めようぜ。オレがまずつっこむから お前そのスキに……」
「勘違いしてんじゃねーぞ」
と山本を振り返った獄寺が彼の胸ぐらを掴んだ。
「今まで なーなーでやってたのは10代目の為だからだ。他の目的でてめーと組む気はねぇ!!」
場の空気が変わった。
山本は一瞬黙り込んだが、次に苦笑いを浮かべて言った。
「想像以上に嫌われてんのな」
「ったりめーだ。おめーみてーな悩みのねぇ能天気な野球バカは 一生口を聞くはずのねぇ種類の人間だ。同じ空間にいるのも嫌だね!」
「獄寺君…っ!」
思わず幸子は口を挟んだ。
今の言い方は酷いよ
そう続けようとした幸子を山本が制した。
「……!?」
「幸子先輩、ここ危ねーから ちっと下がっててくれよな」
言われるままに幸子が数歩 巨木を背に下がると、獄寺と山本はリングにつけていた鎖を外した。
「んじゃお互いやりてーよーにやってみっか」
山本が言い終わると同時に、上空から木の葉を舞い散らしてブラックスペルが現れた。
木陰に隠れて辺りの様子を伺う獄寺に山本 そして幸子。見た限り人の気配はなく、もちろんヒバードの姿も何処にも見当たらない。
「ここ来ると思い出すよなー夏祭り!!」
そんな緊迫した状況にそぐわないのんびりした声で山本が口を開いた。
「あん時ゃヒバリと初めて一緒に戦ったっけな」
「えっ…?」
話を聞いていた幸子は違和感を覚えた。恭弥と一緒に戦った…?
「ねえ、山本君。それってあのひったくり集団を捕まえた時の話?」
「ん?ああ そうだぜ」
「恭弥も一緒だったの?」
「ああ。ヒバリも一緒に戦ったんだ」
知らなかった。初耳だ。
山本達と一緒に雲雀もひったくり集団逮捕に一役かっていたとは。
まさか10年経ってからこんな形で真実を知る事になるなんて。不思議だ。
「そーいやあの後だよな。幸子先輩とヒバリが付き合ってるって知ったの」
「ふふっ。みんなすごく驚いてたねっ」
「そう思うとつくづくこの神社ってヒバリと縁があんのかもな」
「うん。この神社はね…」
「お喋りはそのくらいにしておけ。行くぞ」
獄寺が声を潜めて言い、雑木林を小走りに進む。山本と幸子は顔を見合せると、会話を切り上げ獄寺の後に続いた。
「なぁ。もしラル・ミルチの言ってた戦闘回避不能状態になったらどーする?」
木影に隠れて様子を伺い、誰もいない事を確認しながら走る…という動作を繰り返しながら 山本が獄寺に話しかけた。
「そん時ゃコンビプレイ決めようぜ。オレがまずつっこむから お前そのスキに……」
「勘違いしてんじゃねーぞ」
と山本を振り返った獄寺が彼の胸ぐらを掴んだ。
「今まで なーなーでやってたのは10代目の為だからだ。他の目的でてめーと組む気はねぇ!!」
場の空気が変わった。
山本は一瞬黙り込んだが、次に苦笑いを浮かべて言った。
「想像以上に嫌われてんのな」
「ったりめーだ。おめーみてーな悩みのねぇ能天気な野球バカは 一生口を聞くはずのねぇ種類の人間だ。同じ空間にいるのも嫌だね!」
「獄寺君…っ!」
思わず幸子は口を挟んだ。
今の言い方は酷いよ
そう続けようとした幸子を山本が制した。
「……!?」
「幸子先輩、ここ危ねーから ちっと下がっててくれよな」
言われるままに幸子が数歩 巨木を背に下がると、獄寺と山本はリングにつけていた鎖を外した。
「んじゃお互いやりてーよーにやってみっか」
山本が言い終わると同時に、上空から木の葉を舞い散らしてブラックスペルが現れた。