守護者集め
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早朝の食堂では、リボーンに山本が、回復したラル・ミルチからボンゴレ本部の様子を聞かされていた。
「そーか…本国のボンゴレはそこまでダメージを受けてんだな」
「ああ…」
リボーンとラルはテーブルを挟み向かい合って座っていた。
2人の間くらいに、腕を組んだ山本が、体を棚に預けて立っている。
「お前の仕事はここの状況を報告することだったんだろ?だが、門外顧問との連絡は断ち切られてる。これからどーするんだ?」
「……」
リボーンの質問に、ラル・ミルチは意を決したように立ち上がった。
「白蘭を獲る。単独でな」
「無茶だぞ。外にはオレ達に有害な非73線(ノン・トゥリニセッテ)が放射されてんだ。呪いで死ぬぞ」
「覚悟はできてる。どうせオレの命は長くない」
「今はツナ達にお前の力が必要なんだ。考えなおせねーのか?」
「お前と山本がいれば充分だぜ。断る」
申し出をはねのけドアに向かって歩き出すラルに、リボーンは再び声をかけた。
「コロネロの敵を討つ気だな」
「!!」
ビクッとラルの背が反応し歩みが止まったと同時に、ウィーンと音がしてドアが開いた。
「あっ、ごめんなさい。お邪魔しちゃった…かな」
顔を覗かせたのは幸子。流れていた空気に恐縮して遠慮がちに尋ねる。
「そんな事ねーぜ、幸子先輩。入って来いよ」
明るく笑う山本に安心し、幸子は部屋の中に入った。
「幸子、お前また寝てねーな。身が持たねーぞ」
「う、うん。ちょっと心配事があって……」
「誰だ、コイツは?」
ラルが怪訝そうな顔でリボーンに尋ねる。
昨夜は気を失っていたこの女性ときちんと対面するのは初めてだ。
「木梨幸子。ヒバリの……雲の守護者の妻になる女だ」
「つ……ッ!!?」
幸子は一気に顔が火照るのを感じた。
"恋人"と紹介すれば良いものを、わざわざ"未来の妻"と紹介する所がボンゴレボスのカテキョーであるリボーンらしい。
「雲の守護者の…?」
ラルは品定めするようにジロリと幸子を見た。その視線に緊張しながら幸子は挨拶をする。
「木梨幸子です。よろしくお願いします」
「フン。何の戦力にもならない非力そうな女だな。コイツを選んだ雲の守護者の気が知れん」
「っ!」
「お、おい。それは…!!」
言い過ぎだろうと山本が慌てた様子で話に割り込む。
当の幸子はおっしゃる通りですと何も言い返せず縮こまっていると、ラル・ミルチはこれ以上話す事はないとばかりに幸子の横を通りさっさとドアに向かった。
「あ!よお…」
「えと…」
入れ違いに部屋に入ってきた沢田と獄寺を素通りし、ラル・ミルチは談話室を出ていった。
「そーか…本国のボンゴレはそこまでダメージを受けてんだな」
「ああ…」
リボーンとラルはテーブルを挟み向かい合って座っていた。
2人の間くらいに、腕を組んだ山本が、体を棚に預けて立っている。
「お前の仕事はここの状況を報告することだったんだろ?だが、門外顧問との連絡は断ち切られてる。これからどーするんだ?」
「……」
リボーンの質問に、ラル・ミルチは意を決したように立ち上がった。
「白蘭を獲る。単独でな」
「無茶だぞ。外にはオレ達に有害な非73線(ノン・トゥリニセッテ)が放射されてんだ。呪いで死ぬぞ」
「覚悟はできてる。どうせオレの命は長くない」
「今はツナ達にお前の力が必要なんだ。考えなおせねーのか?」
「お前と山本がいれば充分だぜ。断る」
申し出をはねのけドアに向かって歩き出すラルに、リボーンは再び声をかけた。
「コロネロの敵を討つ気だな」
「!!」
ビクッとラルの背が反応し歩みが止まったと同時に、ウィーンと音がしてドアが開いた。
「あっ、ごめんなさい。お邪魔しちゃった…かな」
顔を覗かせたのは幸子。流れていた空気に恐縮して遠慮がちに尋ねる。
「そんな事ねーぜ、幸子先輩。入って来いよ」
明るく笑う山本に安心し、幸子は部屋の中に入った。
「幸子、お前また寝てねーな。身が持たねーぞ」
「う、うん。ちょっと心配事があって……」
「誰だ、コイツは?」
ラルが怪訝そうな顔でリボーンに尋ねる。
昨夜は気を失っていたこの女性ときちんと対面するのは初めてだ。
「木梨幸子。ヒバリの……雲の守護者の妻になる女だ」
「つ……ッ!!?」
幸子は一気に顔が火照るのを感じた。
"恋人"と紹介すれば良いものを、わざわざ"未来の妻"と紹介する所がボンゴレボスのカテキョーであるリボーンらしい。
「雲の守護者の…?」
ラルは品定めするようにジロリと幸子を見た。その視線に緊張しながら幸子は挨拶をする。
「木梨幸子です。よろしくお願いします」
「フン。何の戦力にもならない非力そうな女だな。コイツを選んだ雲の守護者の気が知れん」
「っ!」
「お、おい。それは…!!」
言い過ぎだろうと山本が慌てた様子で話に割り込む。
当の幸子はおっしゃる通りですと何も言い返せず縮こまっていると、ラル・ミルチはこれ以上話す事はないとばかりに幸子の横を通りさっさとドアに向かった。
「あ!よお…」
「えと…」
入れ違いに部屋に入ってきた沢田と獄寺を素通りし、ラル・ミルチは談話室を出ていった。