苧環の花束
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
獄寺に連れられ辿り着いた場所は並盛の地下。
「アジトって並盛の地下にあったんだ。風紀財団のアジトと同じ…」
地下へと続く階段を下りながら幸子が言った。
「確かヒバリん所の財団のアジトとも繋がってるハズだぜ」
「え、そ、そうなんだ…」
住んでいるのに知らなかった。初耳だ。
「ここは10代目のご指示でボンゴレの重要拠点として建造中のアジトだ」
廊下を歩きながら獄寺がアジトの説明をざっとしてくれた。
まさかこんなすごいものが並盛の地下の、しかも自分も暮らすアジトの隣に建造されていたとは。
知らなかっただけで、なにか大変な事が起こっているのだと実感させられる。
「着いたぜ」
ガチャ…とドアを開けると中は談話室だった。
「よっ、幸子先輩」
昔馴染みである雨の守護者 山本武が人懐っこい笑顔で出迎えてくれた。それにもう一人…。
「10年経って、ちったあ大人になったみてーだな、幸子」
革貼りのソファーに座るその人物は。
「リボーン君!!」
命を落としたと聞いていたリボーンがそこにいた。
「恭弥からリボーン君の事聞いた時は信じられなかったけど……よかった。無事だったんだねっ!」
「その言葉は正解であり不正解だな」
「えっ?」
「幸子先輩、そこにいる小僧は10年前の世界から来た小僧なんだ」
頭の後ろで腕を組んだ山本が言った。
10年前のリボーン?
「もしかして10年バズーカ?」
「正解だ」
リボーンが ふむ、と笑った。
「それじゃあ、5分したらリボーン君は10年前に帰っちゃうんだね」
「それがそうでもねーんだ」
意味深なリボーンの発言。
「リボーンさんがここに来てからもう、丸1日は経ってらっしゃる」
眉を潜めた獄寺が言った。
「そ、それって、リボーン君が過去に帰れなくなっちゃったってコト!?」
「そーいうことだな」
頷いたのは山本。
深夜の密談。
雲雀の長期出張。
ボンゴレアジトへの突然の避難。
過去に帰れなくなったリボーン。
これはもう、何かが起きていると認めざるを得ない。
「…獄寺君、山本君。教えて。何があったの?」
「……!!」
2人が息を呑む音が聞こえた。
山本から笑顔が消え、獄寺の目は大きく開かれていた。
「幸子先輩。実は…」
「山本、俺から話す」
話を切り出した山本を獄寺が遮った。
彼らが話そうとしている事が深刻な事であると、張り詰めた空気から伝わってくる。
獄寺は悔しそうに唇を噛み締め、それから幸子に告げた。
「…10代目がやられた」
「アジトって並盛の地下にあったんだ。風紀財団のアジトと同じ…」
地下へと続く階段を下りながら幸子が言った。
「確かヒバリん所の財団のアジトとも繋がってるハズだぜ」
「え、そ、そうなんだ…」
住んでいるのに知らなかった。初耳だ。
「ここは10代目のご指示でボンゴレの重要拠点として建造中のアジトだ」
廊下を歩きながら獄寺がアジトの説明をざっとしてくれた。
まさかこんなすごいものが並盛の地下の、しかも自分も暮らすアジトの隣に建造されていたとは。
知らなかっただけで、なにか大変な事が起こっているのだと実感させられる。
「着いたぜ」
ガチャ…とドアを開けると中は談話室だった。
「よっ、幸子先輩」
昔馴染みである雨の守護者 山本武が人懐っこい笑顔で出迎えてくれた。それにもう一人…。
「10年経って、ちったあ大人になったみてーだな、幸子」
革貼りのソファーに座るその人物は。
「リボーン君!!」
命を落としたと聞いていたリボーンがそこにいた。
「恭弥からリボーン君の事聞いた時は信じられなかったけど……よかった。無事だったんだねっ!」
「その言葉は正解であり不正解だな」
「えっ?」
「幸子先輩、そこにいる小僧は10年前の世界から来た小僧なんだ」
頭の後ろで腕を組んだ山本が言った。
10年前のリボーン?
「もしかして10年バズーカ?」
「正解だ」
リボーンが ふむ、と笑った。
「それじゃあ、5分したらリボーン君は10年前に帰っちゃうんだね」
「それがそうでもねーんだ」
意味深なリボーンの発言。
「リボーンさんがここに来てからもう、丸1日は経ってらっしゃる」
眉を潜めた獄寺が言った。
「そ、それって、リボーン君が過去に帰れなくなっちゃったってコト!?」
「そーいうことだな」
頷いたのは山本。
深夜の密談。
雲雀の長期出張。
ボンゴレアジトへの突然の避難。
過去に帰れなくなったリボーン。
これはもう、何かが起きていると認めざるを得ない。
「…獄寺君、山本君。教えて。何があったの?」
「……!!」
2人が息を呑む音が聞こえた。
山本から笑顔が消え、獄寺の目は大きく開かれていた。
「幸子先輩。実は…」
「山本、俺から話す」
話を切り出した山本を獄寺が遮った。
彼らが話そうとしている事が深刻な事であると、張り詰めた空気から伝わってくる。
獄寺は悔しそうに唇を噛み締め、それから幸子に告げた。
「…10代目がやられた」