風紀vs.粛正
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数日後――‥
その日の朝早く、幸子は雲雀から連絡を受け、自宅マンションの玄関前に出た。
雲雀は既に待っていた。
「恭弥、どうしたの?こんな朝早く…」
「山本武が襲われた」
「えっ!?」
見る間に幸子の顔から血の気が引く。
雲雀は表情を変える事なく、蒼白で今にも泣きそうな幸子の頬を撫でた。
「僕以外の男の事で幸子がそんな顔するなんて許せないな」
「恭弥、こんな時に…っ」
「幸子は僕のものだ」
と、雲雀は幸子を抱き寄せる。こんな時にまで、どこまで独占欲が強いのか。
そのまま雲雀は、幸子を落ち着かせるように背中を撫でながら会話を続けた。
「継承式に参加するよ」
「えっ…?」
「赤ん坊の話だと、山本武を襲った犯人は、継承式に現れるそうだからね」
「犯人が…?」
「うちの校内でうちの生徒が傷つけられたんだ。犯人は咬み殺す」
「……」
本当はそんな危ないところには行ってほしくない。
しかし、そんな言葉で雲雀を縛ることはできない。
幸子は更に密着するように雲雀に身を寄せた。
「ん?」
「…いってらっしゃい」
結局、こんなありきたりの言葉しかかけられない自分がもどかしい。
それでも雲雀には、幸子の気持ちが痛いほど伝わったらしかった。
強い力で抱きしめられる。
「行ってくるよ」
「恭弥が帰ってくるの待ってるね…」
「うん」
ボンゴレ継承式当日――‥
その日の朝早く、幸子は雲雀から連絡を受け、自宅マンションの玄関前に出た。
雲雀は既に待っていた。
「恭弥、どうしたの?こんな朝早く…」
「山本武が襲われた」
「えっ!?」
見る間に幸子の顔から血の気が引く。
雲雀は表情を変える事なく、蒼白で今にも泣きそうな幸子の頬を撫でた。
「僕以外の男の事で幸子がそんな顔するなんて許せないな」
「恭弥、こんな時に…っ」
「幸子は僕のものだ」
と、雲雀は幸子を抱き寄せる。こんな時にまで、どこまで独占欲が強いのか。
そのまま雲雀は、幸子を落ち着かせるように背中を撫でながら会話を続けた。
「継承式に参加するよ」
「えっ…?」
「赤ん坊の話だと、山本武を襲った犯人は、継承式に現れるそうだからね」
「犯人が…?」
「うちの校内でうちの生徒が傷つけられたんだ。犯人は咬み殺す」
「……」
本当はそんな危ないところには行ってほしくない。
しかし、そんな言葉で雲雀を縛ることはできない。
幸子は更に密着するように雲雀に身を寄せた。
「ん?」
「…いってらっしゃい」
結局、こんなありきたりの言葉しかかけられない自分がもどかしい。
それでも雲雀には、幸子の気持ちが痛いほど伝わったらしかった。
強い力で抱きしめられる。
「行ってくるよ」
「恭弥が帰ってくるの待ってるね…」
「うん」
ボンゴレ継承式当日――‥