4:00AM
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廊下の薄暗さに慣れていた幸子は、室内の明るさに目を細めた。
目が慣れてくると、最初に飛び込んできたのは探していた雲雀の姿。しかし一緒にいたのは草壁ではない。
沢田綱吉と、それに――見た事のない男だ。
雲雀を含め全員が驚いたように幸子を見ている。
「沢田君!?」
「幸子さん、お邪魔してます」
バツが悪そうな顔で沢田が言った。
沢田の隣に座る人物……真面目そうな眼鏡の青年には見覚えがない。歳は自分と同じくらいだろうか。
「初めまして。木梨幸子です」
「あっ、は、初めまして。いり……」
「幸子」
青年の自己紹介を遮るように雲雀が幸子を呼ぶ。眉間にシワを寄せた雲雀は、幸子がここに現れた事に不機嫌さを露にしているようだ。
「あっ、今お茶を…」
「いらない。彼らはすぐに帰るからね」
雲雀が素っ気なく言った。
彼がこんな態度を取る時は……。
ぐっと一瞬唇を噛みしめ、幸子は無理に笑顔を作った。
「うん、分かった。私、先に休んでるね。ごゆっくり…」
「幸子さん!あの…」
「沢田綱吉」
幸子に声をかけようとした沢田を雲雀がぴしゃりと遮った。
寝室に着くと、幸子はその場にしゃがみこんだ。
先程の雲雀の態度。
まるで幸子が現れた事に、焦燥と僅かな怒りを感じているようで。
それが幸子を不安にさせた。
昔からそうなのだ。
雲雀は幸子を想うあまり、彼女を捲き込むまいとしてわざと冷たい態度や言動を取ったりする。
長年一緒にいる幸子にはそれが判るようになっていた。雲雀は優しすぎる。
「っ、……恭弥…っ」
心臓が早鐘を打つ。
心のざわめきが抑えきれない。
なぜだろう。
もうあまり、時間がないような気がする――‥
目が慣れてくると、最初に飛び込んできたのは探していた雲雀の姿。しかし一緒にいたのは草壁ではない。
沢田綱吉と、それに――見た事のない男だ。
雲雀を含め全員が驚いたように幸子を見ている。
「沢田君!?」
「幸子さん、お邪魔してます」
バツが悪そうな顔で沢田が言った。
沢田の隣に座る人物……真面目そうな眼鏡の青年には見覚えがない。歳は自分と同じくらいだろうか。
「初めまして。木梨幸子です」
「あっ、は、初めまして。いり……」
「幸子」
青年の自己紹介を遮るように雲雀が幸子を呼ぶ。眉間にシワを寄せた雲雀は、幸子がここに現れた事に不機嫌さを露にしているようだ。
「あっ、今お茶を…」
「いらない。彼らはすぐに帰るからね」
雲雀が素っ気なく言った。
彼がこんな態度を取る時は……。
ぐっと一瞬唇を噛みしめ、幸子は無理に笑顔を作った。
「うん、分かった。私、先に休んでるね。ごゆっくり…」
「幸子さん!あの…」
「沢田綱吉」
幸子に声をかけようとした沢田を雲雀がぴしゃりと遮った。
寝室に着くと、幸子はその場にしゃがみこんだ。
先程の雲雀の態度。
まるで幸子が現れた事に、焦燥と僅かな怒りを感じているようで。
それが幸子を不安にさせた。
昔からそうなのだ。
雲雀は幸子を想うあまり、彼女を捲き込むまいとしてわざと冷たい態度や言動を取ったりする。
長年一緒にいる幸子にはそれが判るようになっていた。雲雀は優しすぎる。
「っ、……恭弥…っ」
心臓が早鐘を打つ。
心のざわめきが抑えきれない。
なぜだろう。
もうあまり、時間がないような気がする――‥