風紀委員長の遠征
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同日 朝8時。
沢田綱吉は並中までの通学路を必死で走っていた。
「ひい~っ。やばい遅刻する!! 咬み殺されるー!!」
情けない声を上げて全力疾走する沢田。
「いつもより早いじゃねーか」
塀の上を進むリボーンが言った。
全く走ってるように見えないのに、沢田と同じ速さなのがすごい。
「風紀委員が持ち物検査やるから30分前登校なの!!」
途中合流した古里と共に、犬に追いかけられ、SHITT・Pに轢かれたりしたが、何とか時間内に学校に辿り着く事が出来た。
しかし――‥
「あれ?風紀委員がいないね…?」
正門まで来た所で古里が首を捻った。
「今日の持ち物検査、中止らしいよ」
「だじょ!!」
「あっ、らうじ!」
「ランボも!?」
校門をくぐると、昨夜沢田家から行方不明になっていたランボを肩に乗せたらうじが声をかけてきた。
目の下には分厚い隈。おそらくは夜通しランボと遊んでいたのだろう。
「でも持ち物検査が中止になるなんて珍しいな」
「なんでも風紀委員長が遠征に行ったとかで」
「ヒバリさんが!?」
「黒曜中の風紀を正しに行ったって聞いたけど」
「こっ…黒曜中って…骸の!? やばいよ。殺し合いになるよ!!」
慌てふためく沢田を見やり、リボーンがふむ、と笑った。
「どうだろうな。それより自分の身を心配したらどうだ?」
「え?」
どーん と2人に立ちはだかった人物。
「なんだその乱れた服装は!! 二人とも泥まみれでボタンが取れている!!」
鉄の扇子を構えたアーデルハイトが沢田と古里にびしっと言い放った。
「雲雀恭弥がいないからと言って気を緩めるなど許さん!服装の緩みは規律の乱れ。ついて来いっ」
アーデルハイトに連れて来られた校舎裏には『粛清』の幕がかけられていた。
「校内の規律を乱した者はああだ!」
バサッと幕が落ちる。
「アーデル下ろせって!!」
「結局許さんか!!」
「極限にケガ人だぞ!!」
そこには木に吊るされた網…その中にはジュリーを始め、笹川と青葉の姿があった。
「ジュリーさんに紅葉さんにお兄さん!!」
「加藤ジュリーはセクハラで取り押さえた」
「ちょっと幸子ちゃんに声かけてちゅー迫っただけだろ?」
「それって完璧にセクハラじゃ…」
沢田がつっこんだ。
「すーぐ妬くんだからオメーは」
「黙りなさい!!」
かああ…と頭から蒸気がのぼる程に赤くなったアーデルハイトが言った。
「あれ?…ジュリーさん、幸子さんに会ったんですか?」
「ん?ああ。学校に来る前にな。風紀委員長と一緒にいたぜー」
「ヒバリさんと!?」
それはおかしな話だ。
らうじの話だと、雲雀は遠征で黒曜に向かったハズ。
「もしかしてヒバリさん……」
沢田の脳裏にある考えがよぎった。
それが正しければ、雲雀が向かった先は黒曜ではなく――‥
沢田綱吉は並中までの通学路を必死で走っていた。
「ひい~っ。やばい遅刻する!! 咬み殺されるー!!」
情けない声を上げて全力疾走する沢田。
「いつもより早いじゃねーか」
塀の上を進むリボーンが言った。
全く走ってるように見えないのに、沢田と同じ速さなのがすごい。
「風紀委員が持ち物検査やるから30分前登校なの!!」
途中合流した古里と共に、犬に追いかけられ、SHITT・Pに轢かれたりしたが、何とか時間内に学校に辿り着く事が出来た。
しかし――‥
「あれ?風紀委員がいないね…?」
正門まで来た所で古里が首を捻った。
「今日の持ち物検査、中止らしいよ」
「だじょ!!」
「あっ、らうじ!」
「ランボも!?」
校門をくぐると、昨夜沢田家から行方不明になっていたランボを肩に乗せたらうじが声をかけてきた。
目の下には分厚い隈。おそらくは夜通しランボと遊んでいたのだろう。
「でも持ち物検査が中止になるなんて珍しいな」
「なんでも風紀委員長が遠征に行ったとかで」
「ヒバリさんが!?」
「黒曜中の風紀を正しに行ったって聞いたけど」
「こっ…黒曜中って…骸の!? やばいよ。殺し合いになるよ!!」
慌てふためく沢田を見やり、リボーンがふむ、と笑った。
「どうだろうな。それより自分の身を心配したらどうだ?」
「え?」
どーん と2人に立ちはだかった人物。
「なんだその乱れた服装は!! 二人とも泥まみれでボタンが取れている!!」
鉄の扇子を構えたアーデルハイトが沢田と古里にびしっと言い放った。
「雲雀恭弥がいないからと言って気を緩めるなど許さん!服装の緩みは規律の乱れ。ついて来いっ」
アーデルハイトに連れて来られた校舎裏には『粛清』の幕がかけられていた。
「校内の規律を乱した者はああだ!」
バサッと幕が落ちる。
「アーデル下ろせって!!」
「結局許さんか!!」
「極限にケガ人だぞ!!」
そこには木に吊るされた網…その中にはジュリーを始め、笹川と青葉の姿があった。
「ジュリーさんに紅葉さんにお兄さん!!」
「加藤ジュリーはセクハラで取り押さえた」
「ちょっと幸子ちゃんに声かけてちゅー迫っただけだろ?」
「それって完璧にセクハラじゃ…」
沢田がつっこんだ。
「すーぐ妬くんだからオメーは」
「黙りなさい!!」
かああ…と頭から蒸気がのぼる程に赤くなったアーデルハイトが言った。
「あれ?…ジュリーさん、幸子さんに会ったんですか?」
「ん?ああ。学校に来る前にな。風紀委員長と一緒にいたぜー」
「ヒバリさんと!?」
それはおかしな話だ。
らうじの話だと、雲雀は遠征で黒曜に向かったハズ。
「もしかしてヒバリさん……」
沢田の脳裏にある考えがよぎった。
それが正しければ、雲雀が向かった先は黒曜ではなく――‥