*デザートローズ*
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そんな中もちろん 天人との交戦に駆り出されることもあった
積み重なる仲間の屍と天人の屍
いつまでこの争いは続くのだろうか
そう思いながら 医療拠点へ
戻っている時だった
眼前に広がる赤い炎に絶句した
「おい、あそこって…」
返り血に染まる 白夜叉が口を開く
傷を負っている高杉が走り出す
桂と坂本が 声をあげて呼び止めようとするも
お構い無しに業火の上がる方へと走り去ってしまった
「負傷者はここで待機だ!」
桂の言葉に 負傷者は木々に寄りかかるように崩れ落ちる
「ヅラ!!悪いが先に行くぜ!!」
白夜叉も高杉が消えた方へと走り出した
「ヅラ、わしがここに残る。
早う行け!!」
「すまない、坂本。
まだ動ける者は俺に続け!!」
「おぉ!」
桂の後ろに俺も続いた
子供達や 優様が心配だった
拠点付近へ辿り着くと
先に行った 高杉と銀時が 木を切り倒していたおかげか
まだ森へ炎は広がっていなかったが
燃え盛る拠点からの熱風に視界を取られる
「優!! 返事しやがれ」
「優!」
高杉と銀時が優様の名を呼ぶ声がする
それを聞きつけてか
桂も名を呼びながら拠点へ駆け出す
「優っ!!」
結局何時間も叫び続けたが優様は見つけられなかった
拠点の消火が終わって 建物内の屍からも
見つかる事は無かった
翌日 1人の村人があの兄妹と共に尋ねてきた
優様は
子供達を先に避難させた為 子供達と数名は村にいると言うこと
ピリピリとした空気だけがその場に漂っていた
それから数日 怒りをぶつける様に
白夜叉も高杉も桂も坂本も戦火へ赴いていた
4人を誰も止めることは出来なかった
そして…
優様をだしに
あの悲劇は起こった…
優様は帰って来た
左眼から血を流した高杉に寄り添いながら
白夜叉も桂も俯いたまま
そして告げた
「戦争は終わった…」と
重い空気の彼らに何人も
なんの言葉もかけることは出来なかった
戦争は終わった
その言葉に色々な思いが込み上げ
みな涙した
終わった…
終わったのだ
もう哀しみに刃をとらなくて良いのだと
安堵もした
俺はあの兄妹と
今は幸せに生きている
END