*デザートローズ*
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ーーー
数ヶ月から気付いていた
誰かが後を付けてきている事に
ただそれは 敵意ではなく
見守っているかのような感じのものだった
銀時達が気付いているかは知らない
出来れば気付いていなければいいと思う
それの視線は 今も感じる
「松陽は…どうしてますか?」
目の前の男に返答は期待せず問いかけてみる
「松陽…
その名を口にするところを見ると お前が吉田 優か」
「そうだとしたら」
「殺さず連れ帰れとの命令でな」
男が動く
少し遅れて優も動き
刀同士ががぶつかる
「貴方達は何者なのですか」
「我らは天照院奈落」
「奈落…」
「なんのために優を連れてゆくのです」
「さぁな」
これ以上は 聞き出せぬ事を察すると
1度引いてから瞬時に駆け込み切り伏せた
「…父さま。
貴方は何者なのですか」
見上げた夜空は 雲が陰り 月を隠していた
ーーー優の助けが入り
少女を連れて 街を出た
未だに腕の中の少女は 涙を流している
「ごめんね、 お母さんもお兄ちゃんも見つけられなくて」
「うっ…うん」
(森に置いていくのも危険だし
新拠点まで連れていくしかなさそうだな)
新拠点に行くため森へ入った時
聞き覚えのある声が前方から聞こえだした
「もういっぺん言ってみろ、お前から殺してやる」
「出来るもんならやってみやがれ チビ杉」
「上等じゃねぇか」
「高杉さん!銀時さん!」
声の方へ駆け込んだら
こんな時に鍔迫り合いしている2人が目に止まる
「はぁ…
お二人共何してるんですか」
「うるせぇ邪魔すんな入江」
高杉に睨みつけられビクッとする
「そ、それより 優様が!」
「やっぱり 優のやつ出てんじゃねぇか」
「ちっ
銀時、後で覚えてろ、その首叩き切ってやらぁ」
「あー、怖い怖い」
やいやい言いながら 火の上がる街の方へ2人の声は消えていった