*デザートローズ*
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その日の夜
敵の奇襲で飛び起きる事になった
見張り役の1人が命からがら報告に来たおかげで
まだ少し考える余裕があった
銀時と高杉が先陣切って迎え撃ち
負傷者をひとまず 避難させるべく
人手をさいてもらい
一時避難を終え優様と2名のみを置いて
桂の指示で全方位に散り各々索敵を開始した
入江と桂は鬼兵隊隊長である 高杉と銀時の元へ走った
白夜叉などと異名にて恐れられるだけはあり次々に斬りかかってくる相手をねじ伏せる姿は
圧巻である
負けず劣らず 高杉の太刀筋もそれは見事なもので
加勢せぬ方が帰って良いのではないかと思わせる程であった
戦場でただ傍観させてもらえるはずもなく
敵の斬撃を交わす
いくら切り伏せようとも
敵は撤退することなく
朝日が登りきった頃 こちら側の勝利で終息を迎えた
さらに負傷者は増え 命をおとした者も多かった
今回より負傷者は別拠点に集める事とした
もちろん別拠点の責任者は優様として
優様は賛成していたものの 少し不服そうだった
別拠点までは高々3kmとは言え
負傷者を連れての3kmは少し長い道のりではあった
元々寺子屋として使われていたらしい
少し大きな寺は 破壊の跡も多く
室内は荒れ放題だった
少しの休憩を挟んで 皆で一斉に掃除を始めることとなった
元の拠点には 白夜叉と高杉、桂が残っている
「今日1日は優の指示で動いてくれ」との桂の指示に嬉しそうな顔をしていた野郎共も流石に昨晩からの疲労が溜まり
夕方には皆死にそうな顔を浮かべていた
医療品とともに食糧なども持ってきていた為
急繕いではあるが 温かい汁物を優様が炊き出してくれた
すっかり日も落ちた頃
急に北の方角が明るくなった事にいち早く気付かれた優様の命により
数名で偵察に行けば
そこまで大きくない村に
立ち並ぶ長屋はみるみる燃えていく
逃げ惑う人々の叫び声 幼子の泣き声
昔の記憶が脳裏を過ぎる
2名を報告に下がらせ
民間人の救援に当たった
敵はどうやら天人では無いようで
修行僧の様な格好をしたもの達が刃を向ける
「吉田 優
この名に心当たりはあるか」