*デザートローズ*
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お2人に会ってから 焼け落ちた瓦礫の中で見つけた刀と共に
2人を探すために生き延びてきた
ようやく出会えたのは あれから2年間後の事だった
ほとんどの街は更地と化し戦場と成り果てた
積み重なる死体に 戦争孤児
どこもかしこも ひどい惨状だった
とある廃村を歩いている時
銃声が聞こえ 音のする方へ足を速めた
簪についた鈴の音を響かせ数十人の天人に対峙する 身綺麗な少女がそこにはいた
あの時腰に挿していた刀を手にもって
加勢すべく俺も刀を抜き 少女の横をぬけ弾丸を避けながら天人へ突っ込んだ
天人の横の屋根から 同時に少年が3人 天人へ斬り掛かる
突然の奇襲に天人は体制を崩した所に
5人で一気に畳み掛けた
足元に積み重なる 天人の骸を見つめていると
チリリンと鈴の音を鳴らしながら
少女が 俺の顔を覗き込んだ
「お久しぶりですね、入江さんっ」
「知り合いか?」白髪の少年が少女に問えば
間髪入れずに少女は 「はい。ね、晋助っ?」と少女はあの時の少年の顔を見やるが
こっちにふるなと言わんばかりに背を向けてしまう
「銀兄様、最近晋助が私に冷たいです…」と少女は泣き真似をしてみせる
銀兄様と呼ばれた白髪の少年は少女の頭を撫で
「おー、優。可哀想に
思春期ってやつなのかねぇ〜?」
と憎たらしく言い放てば 背を向けていた少年は
白髪の少年の首に刀をむけ「殺す」と短く放つ
「やめんか、銀時、高杉。
優も優だ、銀時ではなくこの小太郎お兄ちゃんを頼…」
「「だまれ、ヅラ」」
高杉と銀時と呼ばれた少年が長髪の少年へ同時に刃をむける
「おい!銀時、高杉、2対1は卑怯だろう!」
「誰が2対1だ!こんなやつと組んだ覚えはねぇ」
「言ってくれるじゃねぇか、高杉。今日こそ決着つけてやらぁ!」
喧嘩を始める3人の少年に思わず 俺は吹き出してしまった
こんなに声を上げて笑うのは久々だった
「やっと貴方の笑顔、見れました」
少女はそう微笑んだ
俺の笑い声に 喧嘩をしていた3人は恥ずかしくなったのか大人しくなった
少女にそれぞれ紹介してもらい
行く宛はないことを告げると
彼らの拠点に招いてもらう事になり 今に至る