XmasStory 2019
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地球を離れ 銀河の海の中を船が一隻
地球ではそろそろクリスマスで賑わう頃
子供達にお菓子と髪飾りのプレゼントを渡す
「優様、ありがとう」
皆嬉しそうにプレゼントを抱きしめる
「来年もいい子にしてくださいね」
「はいっ!!」
可愛い笑顔に囲まれ 温かい気持ちに包まれながら
自室へ戻るといつもの定位置の窓際で煙管を吹かせる高杉の姿
「あまり美味しくないんじゃないですか?」
「うるせぇ」
咳き込みながら 細々しく返答する
「熱少しは下がりましたか?」
包帯の巻かれていない額に手を添える
廊下を歩いているうちに手が冷えたのか
少し心地よさそうに高杉は目を細める
「まだ下がってなさそうですね
それでは治るものも治らないですよ、晋助」
「ケホケホっ
お前がいりゃあ 俺が使い物にならなくても困らねぇからな」
「私まで風邪ひいたらどうするんですか」
「ククっ そんときゃそん時だ」
「はぁ…
お粥作りますから 食べたら薬飲んで寝て下さいね」
「あぁ」
「あと 煙管も程々にしてくださいね」
咳き込みながらも未だに吹かせている高杉に釘をさして 台所へ向かう
お粥を作っている間に お茶を入れて持っていく
まだしんどいのか 壁に背を預けるようにして座る高杉
「布団に移動しましょう
立てますか?」
お盆を机に置いて高杉に手を差し出す
「悪ぃな」
足元のおぼつかない高杉に肩をかして床まで歩く
ほんの少しの距離なのにずいぶんと辛そうにしている
「何か食べてからの方がいいんですが
早く寝た方が良さそうですね」
台所に戻り 火を止めて 水を持って戻る
「薬だけでも飲んで下さい」
高杉の背を支え薬を飲ませ
飲み込んだのを確認して横に寝かせる
「優、眠るまでここに居ろ」
「ふふっ
わかりました、ここに居ます
でもここだと冷えるので 布団入れてもらってもいいですか?」
「好きにしろ」
高杉に腕枕しながら 目を閉じる高杉の髪を撫でた
しばらくして 少し熱っぽい吐息を吐きながら
眠りについた高杉の寝顔を1時間ほど見つめた
「晋助、早く元気になって下さいね」
唇を重ね しっかり布団をかけてから
冷えきったお茶を手に書類整理を始めた
END