XmasStory 2019
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ーーー12月25日 丑三つ時
「今日は少し呑みすぎちゃったかも」
クリスマスパーティーと称して友と呑み明かした彼女は夜道を1人 気分良く歩く
お酒で温まった体が北風が心地よく撫でる
空を見上げれば 暑い雲が月を隠そうとしている
「雪、降るのかなぁ」
ぼーっと立ち尽くし 雲隠れしてゆく月を眺めていた
「そのうち降り始めるかもなァ」
背後から男の声が聞こえて体が強ばる
振り向いていいものかと悩んでいれば
男の足音が近付いてくる
(逃げる?
いや、相手も確認してないのに逃げるのも変だし…どうしよう!!)
「名は確か優だったか?」
「どうして名前知って!?」
名を当てられて 咄嗟に振り向く
手配書でよく見る顔がそこにはあった
「ククっ
ずいぶん綺麗になったじゃねぇか」
「高杉…。」
「久しぶりじゃねぇか
銀時に想いは伝えられたかぁ?」
「なっ!! そ、そんなの昔の話でしょ!?」
銀時に片想いをしていた時の自分を思い出して
顔が真っ赤になる
「その様子じゃあ、未だにあいつが好きな訳だ」
「う、うるさい!! 高杉には関係ないでしょ」
「関係ない…ねぇ」
ゆっくりとさらに近付いてくるので
咄嗟に後ずさるも何かに躓き倒れそうになった所を
高杉に抱きとめられた
「は、離してっ」
振り払おうとするも非力な私では適うはずもなく
全く微動打にしなかった
「ククっ
力で俺に適うわけあるめぇ
なぁ、優」
抱きとめられているせいで
妙に顔が近い事にドキッとして顔を背ける
「ち、近いっ」
妖艶な笑い声をあげながら
耳元で
「俺のモノにしてやろうか?」
「なっ…
御免こうむるわ!」
めいいっぱい力を込めて振り払うと
あっさり解放された
「クククッ冗談だ」
なんだかしてやられた気がして腹立たしさで
睨みつける
すると目の前を白い花が舞い始める
「雪…」
「降ってきたな」
「綺麗…」
高杉への腹立たしさも消え目線を元に戻すと
そこに高杉はもう居なかった
「え、居ない!?
調子狂うなー」
もう一度 空を見上げ
昔の事を思い出しながら 帰路へついた
END