*短編集*
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真選組で給仕し始めて半年。
初めて風邪をひいてしまいました。
「クシュンッ……ティッシュ……」
力なく床に伏せながら 枕元のティッシュに手を伸ばす
「優さん、お加減どうです?」
「崎さん。」
お水を張った桶と新しいおしぼりを持って現れた山崎をみて
起き上がろうとすれば
「あー、無理して起きなくていいですよ、優さん。
寝てて下さい。」
と慌てて止められる。
鼻をかんで再び横になれば
冷たいタオルを額に置いてくれる。
「心配かけてごめんなさい」
そう呟くと襖が開き
隊服姿ではない沖田が現れる。
「まったくでさァ。
みんなソワソワしてやがる。
山崎、下がっていいですぜぃ
後は俺が見てるんで。」
「あ、沖田隊長今日は非番なんですね。
じゃあ後はお願いします。」
昨晩から置いてあった桶を持って山崎が部屋から出ていくと
総悟と二人きりになる。
「せっかくのお休みなのに総悟、ごめんね。」
「構いやせん。
弱ってる優は可愛いですからねぇい」
ニヤリと笑いながら
布団の中に入ってくる。
「総悟、うつしちゃうから。」
制止も聞かず布団の中で抱きしめられる
「俺にうつったら、今度は優が看病してくだせぇ。」
抱きしめられたまま
触れるだけのキスをして
「おやすみ、優」
総悟の暖かい腕の中でぐっすり眠った。
その後、残念ながら総悟に風邪はうつらず
看病してもらったお礼を後日する羽目になったのはまた別のお話……。
~END~
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